学パロ12【エース+マルコ】
「何じゃこりゃぁああああああ!?」穏やかな昼休み、屋上に突如響いた叫び
「●●●、静かに食えよい」
「耳キーンってなった…」
マルコもエースも苦情のみ
“どうした?”なんて心配はしてくれない
「き、き……聞いてよーッ!!」
「ヤダよい」
「めんどい」薄情な2人だ
所詮、奴らは他人だ…
「少しは心配してくれよッ!!」
「「 (めんどくせー……) 」」
●●●は既に涙目だ
「……で?どうしたんだよい」
「仕方ねぇから聞いてやる」
押し付けがましいが、聞いてくれるようだ
「私、今日、おにぎり食べてるじゃない?」
「…で?」
「いつもだろ?」
コンビニ、または近所のスーパーなどで売っている、ごく普通のおにぎりである
「私がいつも食べてる味ってわかる?」
「知らねぇよい」
「……ツナマヨとかか?」
「いや、おかかと昆布」
●●●は結構渋い好みらしい
「そのおにぎりがどうしたんだよい?」
「勿体ぶってねぇで云えよ」
「うん…」
●●●は俯いて、大きく息を吸い顔を上げた
「おかか買ったのに、中身が梅だったのぉおッ!!」「………ドンマイ」
「スゲェな、ある意味」
包装はおかかなのに、中身が梅で絶望した●●●
しかし、この絶望感が2人には伝わらないらしい
残念少女
「おかかの味を想像しながら噛り付いたら、酸っぱいんだよ!?」
「それは困るよい」
「でしょ!?」
「店に文句云ってくれば良いだろ?」
「もう遅いよ、エース…私、食べきったもの…」
「ちゃっかり食ってんのかよ」
この残念感、絶望感は少しだけ2人に伝わったみたいです
END
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