叶ヤ髪商事 | ナノ

第6話


キーンコーンカーンコーン


「よぉーし、飯だ飯ッ!!」


シャンクスが、デスクで背伸びをする


「あれ?今日ってあの日ですよね…?」


■■■がカレンダーを見る


「そうだな…」


ベンが咥えタバコを始める


「火ぃ、点けんじゃねぇぞ?……で?自信の程は?」


ヤソップが右の口角を上げる


「今回は負けねぇ…自信作だッ!!」


秘策あり、といった顔のルウ


「んじゃ、準備は整ったか?………行くぞ?」


シャンクスが全員を見遣る


「「「「「 いっせぇーのぉーでッ!! 」」」」」


輪の中央に差し出された、各々の弁当箱


「ちくしょぉおおおッ!!」

「また勝てなかった…」

「自信作だったんだぜ?」

「ダメか?コレ…」


敗者が口々に項垂れる


「ふん…ちったぁ修行して来いや」


ベン・ベックマンの勝利のようだ


「ってか、■■■……本来なら女子のお前が優勝する勝負の筈だろ?」

「はぁッ!?女子だからって必ずしもそうなるとは限んないんですけどッ!?セクハラよ、セクハラッ!!」

「何でそうなるんだよッ!?お前は弁当もまともに作れねぇのかよッ!?」

「ベンさんがおかしいんですッ!!何でキャラ弁なんですか!?あぁ、あれか、ベン・ベックマンだからキャラ弁なのか!?」

「俺の名前は関係ねぇだろ?」


シャンクスと■■■のやりとりに呆れるベン


「さっさと食っちまうぞ?」

「俺の肉弁当、ダメか?自信作だったんだぜ?」

「肉しか入ってねぇじゃねぇかよ…それ」

「旨いぜ?」


ヤソップとルウは、おかまいなしに弁当を食べ始める


「さっさと飯食うぞ?ダメ人間共…」

「「 あ…ハイ…… 」」



ベンがある程度の喧嘩を見守ると、いつもこの仕切りで終了する


昼休み



「何で、この会社ってラジオ体操とか弁当披露会とかあるんだろ…?」

「さぁな、頭の趣味だろ」

「えぇ…少女趣味ぃ…

「乙メンなんじゃねぇ?」

「ヤソップー?俺は乙メンじゃねぇぞー?」

「転職考えませんんか?皆さん」

「転職だけはやめてッ!!」


END

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