第4話
Tu…rururu…
「ハイ、赤髪商事」
珍しく、ベンさんが電話を取った
■■■は驚いている
「この光景、ヤソップさんとルウさんにも見してやりたい…」
あいにく、2人は依頼先へ出向いていた
「おぅ、おぅ、…で?…あぁ、へぇ…
面白ぇな」
面白い依頼って何だろう…?
■■■は不思議でならない
「んじゃ、来週な?おぅ、任しとけ。きっちり向かわせる」
そう云うと、ベンさんは受話器を置いた
「ベンさん、誰宛ての依頼でしたか?」
「フフフ…
頭にだ。しかも、日曜出勤」
わ、悪い顔だ
あれが地顔に違いない!そう思う■■■であった
「……で、あのダメ社長をご指名なんですか?」
「あぁ」
「使えない人を指名するなんて、残念な人ですね?」
「いや?そうでもねぇぞ?今回は、頭しか出来ねぇ仕事だからな」
あのダメ社長にしか出来ない仕事ってあるのか?
「それはな…
父親参観の代役だ」
「……うわ」
「見てくれだけは良いからな、頭」
「そうですね、中身は別モンですからね、あの人」
部下から酷い云われようである
「でも、肝心の社長が居ませんね?」
「あぁ、今日は頭は得意先周りだ」
「えッ!?」
「何でそんなに驚くんだよ?」
目を見開く■■■に驚くベン
「この会社に……
得意先なんてあったんですか!?」
ガタンっと椅子を鳴らして立ち上がる■■■
「あるよッ!!」大きな声が背後から聞こえた
「社長!?」
「頭!?」
「あのさ、一応株式会社ですから、得意先なきゃダメでしょ?■■■ちゃん…ってか、君、今まで知らないで仕事してたの?」
「ハイ」
「んな、あっさりと…」
ドアに凭れ掛かって、ハァ―っと溜息を吐くシャンクス
「私、この会社が
何でも屋ってこと以外何も知りませんでしたから」
「嘘だろ…?」
「採用した時の俺、どうかしてた…」
「だからダメ社長って云われんだよ、頭は…」
「そうだな…反省しとく」
「何でも屋の得意先ってどこなんですか?凄い興味あります」
瞳を輝かせて見つめる■■■
「何で興味持つんだよ…」
「会社に興味持って下さい」シャンクスの受難は続く…!?
本日の依頼
「何か依頼入ったのか?」
「あぁ、頭、アンタにだ」
「へぇ…何の依頼?」
「父親参観の代理」
「……それって大体、日曜日だよな?」
「ご名答」
「またかよぉ…」
「社長、無駄に男前だから、そういう依頼しかないんですかね?」
「コラそこッ!!無駄とか云わない!!俺は、常に男前なんだッ!!」
「「 黙れ、ダメ男 」」
「酷い…ッ!!」
END
<< >>