第3話
Tu…rururu……
「ハイ、赤髪商事でございます。…ハイ、あ、いつもお世話になってます〜♪」
電話対応中の■■■を見て、シャンクスは腑に落ちない表情を浮かべる
「どうした?」
「なぁ、ベン…おかしくないか?」
「何が?」
「■■■」
「………
いつもだろ?」
ベン・ベックマンとは、こういう男である
「いや、何で電話応対はキチンと出来るのに、俺に対してはあんななんだ?」
「アンタだからだよ」「どうしてなんだ!?目上の人に対しての礼儀がキチンと出来ない■■■を雇ったのは、何処のどいつだぁああああッ!?」
スッコーン!!
「うるせぇッ!!電話中だ、このバカ社長ッ!!…あ、すみません。弊社の者が騒がしくしてまして…」
部下の方に力のベクトルが向いている…
「酷いじゃないか…何も、湯呑投げる事ないじゃんか…」
「そんなだから、■■■の方が権力あるんだよ。それに、■■■を採用したのはアンタだろ?」
「……じゃあ、俺が偉そうにしてたら少しは敬ってくれるだろうか?」
「いや、ムカつかれて終わりだろ…」
「じゃあ、どうしたら敬ってくれんだよ?」
「……知るか」
ベン・ベックマンとは、こういう男である
「ハイ、では明後日。ハイ、失礼致します」
「■■■、どっから電話だった?」
「ヤソップさんに依頼でした」
「へぇ。何の依頼だったんだ?」
「□□市のカラス撃退の依頼でした」「またか。あそこ、いつまでも減らねぇな?」
ベンと■■■のやりとりを見て、近くにいたヤソップが呟いた
「お前ら…」
「何だ?」
「あ、ヤソップさん。良い所に!」
「……あのな?
一応社長はこっちだから」
そう云って、ヤソップは地面にめり込みそうな程に倒れ込んでいるシャンクスを指差す
「……あ」
「すまねぇな、社長」
「いや、良いんだ…威厳が足りない俺が悪いんだから……」
ベン・ベックマンという男
「社長」
「ん?」
「いつまでも、そこに倒れてないで仕事して下さいね?
邪魔ですから♪」
「うわぁああああん!」
「ドンマイ、頭」
END
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