叶ヤ髪商事 | ナノ

第37話


各自、申し込んでいた研修に参加したようで当初の集合場所に集まった


「じゃ、帰るぞ」


駐車場に向かう5人


「おれさ、今日まさか靴買うとは思わなかったぜ」

「ヤソップさん靴買ったんですか?」

「あぁ」

「どうしてまた・・・」

「靴の底が抜けたんだ」


これって、笑っても良いのかしら?


「残念でしたね・・・」

「全くだよ!行きと帰りで靴が変わるとか・・・とんだ散財だぜ」

「お家の人もビックリですよね」

「ウソップのヤツ、気付かねぇだろ」


まさか、出張で革靴を買うハメになるとは誰も予想しなかっただろう


*****

「こっちの道、右だったか?」

「違いますよ。これは左で、次の信号を右です。その後の信号も右行って、あとは真っ直ぐですよ」

「■■■がちゃんとナビしてる」

「ってか、よく覚えてたな?お前」

「意外だ・・・」


シャンクス達は来た道どころか、ココがどこなのかも把握出来ていないかも知れない


*****


「SA寄るか?」

「そうだな。ちょっと休めよ、ベンも」

「そうする」

「社長、もうたこ焼き買わないで下さいね?」

「流石に買わねぇよ!」

「そういや、あのたこ焼きってどうしたんだ?」


受け取ったのはベンだったが、云われてみれば手にも持っていない


「あれか?■■■と昼飯で食ったぞ。なぁ?」

「はい」

「「「 食ったのか、あの時間で!? 」」」

「食えと云ったのは頭だろ」

「ちゃんと半分こしましたよ?」


驚かれるのは心外だ


「しっかし、お前ら弁当もがっついてて、よく食えたな?」

「たこ焼きまで食ってたのか」

「あの弁当、ちょっと少なかったもんな?」


ルウの感覚と一緒になっては困る


「でも、今日みたいに時間ないと辛いですよね・・・もう少しゆったりしたヤツに申し込みたかったです」

「来年の研修は泊まりになりそうだぞ?かなりの遠方だからな」


停車すると、持っていた抄録集を確認しながらヤソップが伝える


「じゃあ、今回より余裕で行けるな・・・」


ベンが苦労して運転する必要もなさそうだ


*****

「・・・■■■」

「はい?」

「お前、行きも買ってなかったか?それ・・・」

「あ、バレました?」

「車内がコーンポタージュの匂いでいっぱいだからな・・・」


SAの自販機って、どうして買いたくなっちゃんでしょうかね?


みんなで出張



「おい、みんな起きろ。着いたぞ」

「「「「 ZzzZzz・・・ZzzZzz・・・ 」」」」

「・・・弾丸ツアーだったからな」


そういうと、静かにエンジンを切って煙草に火を点けるベンだった


END

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