叶ヤ髪商事 | ナノ

第35話


「ウソ・・・だろ?」

「マジ・・・ですよ」


ベンと■■■は抄録集を確認して固まる


「どうした?」


受付を済ませたヤソップが、青ざめた2人に駆け寄る


「全員で申し込んだランチョンセミナーなんですが・・・」

「あぁ、12時からだろ?」

「そうなんですよ。でも・・・」


両手で顔を覆いながら、■■■が絶望する


「どうしたんだよ!?」

「おれと■■■が申し込んだ講習が、13時開始で受付が12時40分なんだ」

「・・・確か、会場ってココから10分だよな?」

「あぁ・・・」


抄録集を確認しながら、ヤソップまで引き攣る


「・・・昼飯、食えねぇな」

「うわぁあああん!」

「いや、急いで食べたら大丈夫だ!!弁当だし!!」


慰めるしかないヤソップ


「どうしたんだ?」

「もうすぐ始まるぞ?」

「あぁ」

「お弁当味わって食べたかった・・・」

「残しておけ。あとで食べれるだろ」


ランチョンセミナーとは酷なものである



*****

『これより、第T会場のランチョンセミナーを行います。受付を済ませて入場して下さい』


アナウンスが聞こえ、各自で受付し弁当を受け取る


「■■■、おれらはすぐに出るから入口近くに座るぞ」

「分かりました」


弁当を片手に入口付近の席を確保する


「じゃ、おれ達はもう少し前に行くぞ」

「あぁ」

「じゃあ、とりあえず最終16時までは各自参加講習に出て、最初の受付した場所で集合だな」

「分かった」

「では、後ほど」


席に着くと、2人は弁当を広げる


「セミナー開始してないのに食べて良いんですかね・・・?」

「仕方ねぇだろ」

「ですよね。あと15分しかありませんよ?移動時間考えても10分で食べないと!!」

「急げ、■■■」

「ハイ!!」


一心不乱に弁当に食らいつく2人


*****

「アイツら・・・スゲェな」

「■■■、詰まらせてねぇか?」


2人が気になり、シャンクスとヤソップが後方の席へ振り返るとがっついて弁当を食らう2人が居た

*****


「よし、行くぞ!!」

「は、はい!!」


2人はセミナー開始前に弁当を食べ終え、開始前に会場を出るという荒業を見せた


「大丈夫か?」

「わらび餅がまだこの辺に居ます・・・」


喉元を擦る■■■


「全部食ったのか?」

「はい。じゃないと荷物増えちゃいますし・・・それにベンさん見てたら、つられて食べる事も出来ました」

「意外と量あったよな・・・」

「ですね。この後の研修ちゃんと聞けるか心配ですよ」


食後すぐに早歩きをしながら目指す会場は、ココから約10分


みんなで出張



「べ、ベンさん・・・」

「どうした」

「走ったら、わ、脇腹が・・・」

「耐えろ」

「りょ、了解・・・」


つづく

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