叶ヤ髪商事 | ナノ

第33話


「・・・何だ、これは!?」


叶ヤ髪商事の智将が衝撃を受けている


「どうしたんだ?ベン」


たまたま通りかかった社長が固まるベンを見やる


「・・・この白い塊は、何だ」

「白い塊・・・?何だこりゃ!?」


皿いっぱいに盛り上がる白い塊


「おい、頭・・・コレを見ろ」

「コレは・・・オレオか!?

「オレオだな・・・」


テーブルの脇にはオレオの袋が落ちていた


「ってか、オレオのクリームはココにあるが本体はどこなんだ!?」

「クッキーを本体っていう奴をおれは初めて見たぞ・・・頭、こんなのやるのはヤツしか居ないぞ?」

■■■か!?


ココの職場には、クリームを舐め取るヤツと置き去るヤツがいるらしい


オレオクリーム
置き去り



「ただいま戻りましたぁ〜♪」

「■■■、ちょっと顔貸せ」

「ベンさん、怖いです・・・」


呼ばれて通されたのは来客用のテーブルの前


「コレは何だ?」

「えっと・・・オレオ?」

「の、中身だろ?」

「■■■〜本体どこ行ったんだ?」


このクリームの量から考えて、本体の量はザッと見積もって20枚分はある


「本体?あぁ、クッキーの事か。食べましたよ?」

「で、この中身はどうするつもりだ?」

「・・・社長、食べます?」

「要らねぇよ!」

「何で?この間、舐め取ってたじゃない。子供みたいに」

「お前が云うな」


ベンの拳骨が飛ぶ


「あだッ!!」

「お前も十分ガキみてぇだよ」

「だって・・・あのクリーム苦手なんだモン・・・」

「だっはっはっは!ガキだな、■■■も!!」

「頭、アンタも十分ガキだ。39にもなって」

「え!?」


END


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