第30話
「 ・・・? 」
「 !? 」
「 !! 」
「 ・・・ 」
チーーーン!「何ですか、その目は・・・」
奇妙なモノを見る目で囲まれながら見下ろされている
「いや・・・何でもないよい」
マルコは目を逸らした
「あぁ・・・■■■ちゃん?どうしちゃったの?おれという男がありながら・・・」
サッチは動揺していた
「まさか、お前・・・いや、まさかなぁ」
エースは顔が引き攣っており、声も少し震えていた
「・・・あぁ、この子ですか?
可愛いでしょ?私の子♪」
半ばヤケになって云ってみた
「「「
考え直せ!(よい!)(直して!) 」」」
3人が口を揃えて■■■を説得する
「冗談ですよ。絶対アンタら、この子の父親を社長と勘違いしてるでしょ?」
「冗談かよい・・・ってか、赤髪じゃないとなると父親は誰なんだい?」
「良かった・・・ん?赤髪じゃないとなると、誰なの?」
「シャンクスじゃねぇのかよ。つまんねぇな」
各々が口を開く
「父親?・・・
知りませんよ、んなモン」
「お前、アバズレだったのかよい!!」
「いやぁああああッ!!」
「マジかよ・・・」
3人が穢わしいモノを見るような目で■■■を見つめる
「ふざけんなよ、アンタら。冗談も通じねぇのかよ!この子は依頼人のお子さんなの!今日1日、私が面倒見てるだけなの!!」
■■■は頬を膨らませ憤慨している
「そういう事かよい・・・驚いたよい」
「良かったぁ・・・おれ、ショック死するかと思った」
「へぇ〜子守も仕事にあるのか?すげぇな、シャンクスんトコ」
納得しながら、■■■の背でスヤスヤ眠る赤ん坊を見つめている3人
「ってか、頼まれてた書類持って来たんですが誰に渡せば良いんですか?マルコさんですか?」
「あぁ、預かるよい」
茶封筒を受け取ると、マルコは思い出したように口を開く
「そういや、バギーんトコの改装ってどうなるんだよい?お前さんトコだったよな?発注・・・」
「それなんですが、バギーさんは半日休業でも大丈夫なのか?と聞いてました。大丈夫なんですか?」
マルコを見上げる■■■
「まぁ、何とかなるだろうよい」
「そうですか。じゃあ、帰りにバギーさんにそう伝えておきます」
「頼んだよい」
用件を済ませ、すぐに帰社する事にした
*****
「ただいま帰りました」
ドアを開けると、シャンクスが迎えた
「おぉ、戻ったか。この子のお母さんだ。ちょうど今いらっしゃったんだ」
「あぁ、こんにちは。この子、とてもイイ子にしてましたよ?」
「ありがとうございました。また何かあったら、お願いしても良いですか?」
赤ん坊を受け渡しながら、母親と会話をする
「えぇ。私で良ければ、是非」
「じゃあ、次も■■■さんにお願いしますね」
「はい。お待ちしております」
赤ん坊は名残惜しそうに、■■■の指を離す
赤ちゃんとお別れ
「社長・・・」
「ん?どうした」
「
今日1日の給料弾んで下さい 」
「何で!?」
「アンタのせいで、私と社長がデキてるって勘違いされたんですよ!?しかも、バギーさんトコと白ひげの皆に!!とっても心外なんですけど!!」
「それを報告されたおれも若干心外なんですけど・・・」
「まだお嫁にも行ってないのに、お母さんだなんて!!」
END
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