叶ヤ髪商事 | ナノ

第29話


「・・・というワケなんで、バギー店長、この日は申し訳ありませんが一時的に休業でお願いしたいんです・・・けど?」

「・・・・・・」

「聞いてます?」

「・・・いや、派手にオールスルーだったぜ」

「酷いですよ!ちゃんと聞いて下さい!良いですか?ウチのプランだと、1日で行う事は可能ですが、一時的に休業しなきゃならないんです・・・って、聞いてますか!?」


■■■が何度説明しても、バギーは集中なんて出来なかった


「おい、■■■・・・ちょーっと聞いて良いか?」

「何ですか?」


■■■は早くして欲しいと云わんばかりに、バギーを見上げる


それ、シャンクスとの子か!?

派手に死ね、赤っ鼻


バギーのライフは0だ


「何が楽しくて、あんなダメ人間の遺伝子を・・・有り得ませんから!この子は依頼人のお子さんです!」


■■■が今朝の出来事をバギーに説明する


「何だよ・・・派手に驚いたぜ!」

「仮に私の子だとしても、仕事場には連れて来ませんよ」

「・・・確かにな」

「っていうか、何で私が社長とデキてなきゃならんのですか!?」

「いや、そうなのかなぁーって思ってよ?」


■■■の背中でスヤスヤと眠っている子を見て、“この可愛さはアイツの子では無い”と勝手に納得するバギーだった


「で、店長?どうしますか?プランの件」

「・・・半日休業で何とかなるか?」

「どうでしょうかねぇ・・・こればっかりは、受注業者さんに確認しないとならないので。交渉次第ですね」

「この受注業者ってドコだ?」


バギーは見積書を見て眉間に皺を寄せる


白ひげかよ!?

「いや、最初の段階でお知らせしてましたよね?」

「お前らがやるんじゃねぇのかよ!」

「やりますが、大元は白ひげですよ?ってか、あまり大声出さないで下さい。起きちゃいますから・・・」


■■■は背負っている子を見やる


「とりあえず、今から白ひげに行く用件があったので確認して来ますね?それから連絡します。良いですか?」

「あぁ・・・ってか、そのままで行くのか?」

「そうですよ?だって、ベンさんもヤソップさんも無理だし、社長だって無理だったし・・・」

「た、大変だな。まぁ、頑張れよ?(絶ッ対ぇ白ひげんトコで爆笑されるぞ、お前・・・)」


バギーは、心からのエールを眼差しに込めてみた


「何ですか?気持ち悪い」

「お前、俺様の厚意を気持ち悪いとかいうな!」


ちゃんと



「白ひげんトコ、気を付けろよ?」

「何でですか?」

「いや、赤ん坊を背負って仕事してるだけで爆笑のネタだろ?特に、アイツらなんて」

「・・・・・・」


■■■は悟った

これは、シャンクスの罠だと


「あンのダメ人間・・・いつか埋める!」

「・・・何かわかんねぇが、手伝うぞ?」


つづく

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