第23話
「おーい、■■■」
「何ですか?」
「茶にするぞー?」
「
いや、今日は良いです 」
いつもなら、人の分まで狙ってくるアイツが!?
誰もがそう思った
「■■■、どうした?どっか具合悪いのか?」
「なら、
頭の具合が悪いんだろうな?」
シャンクスが心配しながら云うと、ベンはサラリと酷い事を云う
「ベンさん、酷いですよ・・・」
■■■は、話している間も茶と菓子に目を奪われていた
「おいおい、そんなに見るなら食えば良いだろ?」
シャンクスは、ほら食え、と菓子を差し出す
「
やめろ、悪魔めッ!! 」
「悪魔って・・・酷いッ!!」
■■■は烈火の如く怒る
「ダイエットでも始めたか?」
ベンがタバコに火を点けながら云う
「そうじゃありませんよ」
私にダイエットという言葉は、最早存在しない
「なら、何故食わないんだ?好きだろ?ポテチ」
ベンがポテチを1枚取ると■■■に差し出す
「
去れ、悪魔よッ!! 」
「・・・なら食うな」
何かと葛藤する■■■
「一体どうしたんだよ・・・?」
「全部食っちまうぞ?」
ヤソップとルウは、気にせず食べ続ける
「気付いてないようですね、4人とも」
■■■は、したり顔で呟く
「何がだ?」
「・・・?」
「そのドヤ顔ムカつくぞ?」
「ポテチ、全部食うぞ?」
4人は■■■を見る
「
明日、春の健康診断ですよ? 」
■■■の一言に固まった、オッサン4人
恐怖の健康診断
「バ、バカ!何で早く云わねぇんだよ!?」
「頭は焦るだろうな?普段が不摂生だから」
「俺、去年はコレステロールで引っかかったんだよな・・・」
ヤソップは持っていたポテチを置く
「俺、肝臓値半端なかった・・・」
シャンクスは予想通りの結果であろう
「俺、毎年引っかからないぞ?」
ルウが真顔で云う
「「「「 えッ!? 」」」」
「その反応、失礼だろ?」
皆、ルウの発言に驚きを隠せない
「あんなに肉食ってんのに?」
「ってか、肉しか食ってないのに?」
「野菜ってモノを知らないお前が!?」
「検査結果、見間違えてませんか!?」
もしかしたら、健康に不安なメンツしかいない職場なのかもしれない・・・
「でもよ?今日1日頑張った所で、意味なくないか?」
「ダメですね、社長。私、1週間前から気を付けていますから」
「抜け駆けはひどいぞ!?」
普段の食生活など、生活習慣を改めなければならないと気付いていない叶ヤ髪商事の面々であった
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