第22話
とある日の叶ヤ髪商事
「
あ、それ、カッコいいですね!! 」
当社唯一の女子社員・■■■が嬉しそうに話していた
「・・・そうか?」
「ハイ!似合ってます!!」
どうやら、ベンと話しているらしい
「何がカッコいいんだ?」
■■■が何故、そんなに燥いでいるのが分からず、聞きに行った
「あ、社長。えっと、ベンさん、メガネがよく似合うんですよ!」
「・・・最近、視力が下がっちまったからな、掛ける事もある」
「
いつも眉間に皺寄せてるからだろ?視力下がったの 」
「
その原因作ってんのは誰だ? 」
メガネの奥の眼は、ギラついていた
「・・・俺、ですか?」
「完璧そうですよ?」
「
両方だ、バカ2人 」
「「 酷い(な)!! 」」
そんな会話をしたのが3日前
――――――――――
「あ、社長」
「何だ?」
「メガネ・・・」
■■■が茶を持ってきてくれた時、ちょうど俺もメガネをしていた
「あぁ、まぁ実は俺も最近視力がな・・・」
「そうなんですか」
妙に納得している■■■
「
それ、老眼鏡なんですね? 」
「
テメェ、ぶっとばすぞ? 」
さすがのシャンクスも、老眼鏡扱いには腹が立ったらしい
似て非なるモノ
「だって、社長って39歳でしょ!?
初老じゃないですか!!」
「俺はまだまだ若いっつーの!!」
「ベンさんがメガネしてもスタイリッシュですが、社長がメガネするとどうしても
おじいちゃん感が出てます!!」
「ぉ、おじいちゃん・・・!?」
「頭、泣いても良いぞ?」
「煩い!!ベンなんて大嫌いだぁあああッ!!」
そう叫ぶと、シャンクスはキラキラと涙を流しながらバギーのコンビニへ走って行きました
「何故、俺だけなんだ?酷い事を云ったのは■■■だろ?」
「違いますよ?私は正直な感想を云ったまでです」
「それが酷いっつってんだよ」
END
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コンビニへと走り去った頭の続きは【
停留所様】の『深夜のコンビニ』シリーズ・【赤髪・銀】編でお楽しみ下さい♪
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