叶ヤ髪商事 | ナノ

第17話


「明けましておめでとうございます」


■■■が新年の挨拶を済ませる


「「「「 おめでとう 」」」


良い大人4人が、程よく酔っ払いながら挨拶を返す


「・・・酒臭いッスねぇ


鼻を摘まみながら後退りする■■■


「おぅ!昨日の夜から呑んでるぞ!!」

「昨日の・・・夜!?」


年が明け、既に1/1の夕方である

意気揚々と答えるシャンクスに疑問を覚える


「肝臓値、大丈夫なんですか?」

「・・・多分な?」


ベンも流石に足元がフラついている


「新年会・・・やめますか?」

「いや、やるぞ?そのために集まってんじゃねぇかよ」


ヤソップのやる気が異常で怖い


「皆さん、大丈夫ですか?」

「肉さえあれば大丈夫だろ」


肉さえあれば良いのはアナタだけです




新年会の会場は、何故かカラオケ


「社長・・・何でカラオケ・・・?」

「・・・酒はもう良いかな〜って思って

「自覚あったんだ・・・」


シャンクス達も流石に酒はもう良いらしい


「誰から唄うんだ?」

「そりゃあ、新人の■■■からだろ?」

「何て無茶ブリするんだ、アンタ!!」


酔っ払いだって事を忘れていた


点数が1番低い奴、罰ゲームな?分かったか?」

「ベンさん、アナタも相当酔ってますよね・・・!?」

「燃えるなぁ!!」

「負けらんねぇな?」

「俺は聴く専門だからな?」


何故かやる気を出すシャンクスとヤソップ


「まぁ、良いですよ・・・じゃ、コレ」


■■■はA○B○8の曲を入れた


「■■■の声って・・・唄うと可愛いのな?」

「意外だな・・・」

「アイツ、普段から唄ってれば良いんじゃねぇか?」

「ミュージカル調って事か?」


酔っ払いの思考回路はショート寸前だ


「・・・94点。良かったー!コレは得意なんですよ」

「普通に90点越えかよ!?・・・で、次は誰だ?」

「俺だ」

「行け、ヤソップ―」

「おぅ!!」


ヤソップはものまね付きでサ○ンを唄う


「95点」

「ものまね付きで!?」

「ヤベェな、コレ」

「ちょっとダメだったな・・・」


ヤソップが首を傾げている


「次は・・・ベンか」

「・・・・・・何ですか、この渋い曲調」

鳥羽○郎だ

「キター!!The☆海の男!!」


ベンの選曲は渋い演歌だった


「・・・98点」

「ベンさん、おかしいですよ」

「おかしくねぇだろ?」

「負けちまったかー」


現在1位はベン、ビリは■■■だ


「次は俺!俺だー!!」

「社長は何を・・・?」

「決まっている・・・アレだ」

「アレだな・・・」


シャンクスには十八番があるらしい


「 イェーイ!!マッ○でぇーッす!! 」

「いや、アナタはシャンクスって名前ですよ・・・」

「やはりな・・・」

「少○隊かコレかだからな・・・」


世代的にはドンピシャだからね・・・


「あ、ベンさん、飲み物何にしますか?」

「緑茶」

「はーい、分かりました」

「次、何唄おうっかなー?」

「■■■、ついでにから揚げ頼んでくれ」

「分かりましたー。でもルウさん、お肉ばかりじゃなくて、野菜も食べて下さいね?」


シャンクス熱唱中は、誰も聞いておらず注文やデンモクを弄る輩が多かった


「ちょっとー!!聞いてくれよー!?」

「あ、すみませんでした。何点でした?」

「・・・93点」

「意外にフツ―だ・・・」

「■■■、一応頭も歌は上手いぞ?」

「“も”って何だよ!?“も”って!!」

「この前はA○Bを唄ってて失敗してたけどな?」

「何事もチャレンジだ!!仕事にプライベートに頑張るぞー!!」


今年もこんな調子で、叶ヤ髪商事は頑張ります





「結局、ビリは社長ですね?」

「・・・ホントだ」

「一般的には上手い方なのにな?」

「頭の罰ゲーム何にする?」

「・・・よし、近日公開だな」

「え!?今日じゃないの!?」

「楽しみにしてまーす」

「■■■、楽しみにすんじゃねぇよ!!」

「嫌ですよ。社長が苦しむ姿、面白そうじゃないですか」

「お前って・・・今年もそのポジションなのか?」


今年も宜しくお願いします


END

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