叶ヤ髪商事 | ナノ

第15話


「……あ」

「「「「 ???? 」」」」


唯一の女子社員・■■■が放った一言で、今日も社内が揺れた


お腹痛い…

「そんな突然!?」

「いきなり気付くものなのか?」

「どうしたんだ、■■■。悪いモンでも食ったか?」

「大丈夫か?」


シャンクスを始め、次々と声を掛ける


「……いたたたた」

「ヤバくないか?」

「大丈夫か?」

「……■■■、盲腸とかか?」

「いや、逆押さえてるから盲腸じゃなさそうだな…?」


悶える■■■を見ながら、冷静な大人4人


「ちょっと、トイレ行って来ます…」

「大丈夫か?俺、付いて行こうか?

「「「 行くな、頭 」」」


全力でベン、ヤソップ、ルウが止めた


「倒れたらどうすんだよ?薄情だな」

訴えられたらどうすんだよ?

「……何で?」

「いや、トイレに付いてくとか、セクハラ以外の何物でもないぜ?」

「……緊急事態は仕方ないだろ?」

「いや、■■■はとりあえず大丈夫そうだぞ?」

「……やせ我慢かも知れねぇだろ?」


どんだけ過保護なんだよ、頭…?

3人の心の声は、シャンクスには届かない


「ただいま……とりあえず、生きてます」

「■■■、大丈夫か?」

「ハイ。一応、薬もあるんで飲んで様子見ます」

「そうか、無理すんなよ?」

「何だったら、午後、帰っても良いぞ?」


3人が心配して声を掛ける


あぁあああああああッ!!


シャンクスが1人、叫んだ


「何だ、頭?」

「■■■の身体に悪いだろ…?」

「どうしたんだ?お頭」


3人は嫌な予感がした

まさか、口にするんじゃないだろうな?と…


「お前、生理か!!」


云った

間違いなく、云った



「……ベンさん、ヤソップさん、ルウさん」

「どうした?」

「私…訴えたら勝てますかね?


■■■の怒りはMAXに達した


デリカシーゼロな男



「空気を読め、頭」

「折角、伏せてたのに意味ねぇだろ!?」

「女には女の事情があるんだぜ?お頭…」


憐れむような目でシャンクスを見つめる3人


「社長?」

「はひ…」


笑顔の■■■が怖い


「とりあえず、聞いときます」

「な、何をかな?」

ビンタと拳骨どっちが良いですか?」

「出来れば、両方なしで…」

「無理♪」

「ですよね!?あ、ちょ…ま、あ、ぎゃあああああッ!!」


今日も叶ヤ髪商事は平和です


END

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