叶ヤ髪商事 | ナノ

第14話


「じゃ、お昼行って来ます」

「気を付けて逝って来い」

「字が違うぞ?クソ社長

「スマン、スマン」


■■■が昼休憩に出掛けた


「おい…」

「何だ?」

「そういや、アイツに云ってなかったよな?」

「何を?」


ベンが渋い顔をしている


「いつもの店、移転して無くなったって…」

「「「 あぁああああッ!? 」」」


シャンクス達は忘れていた

■■■がいつも贔屓にしている定食屋が移転した事を…


「やべぇ、■■■、絶対あそこ行ったよな?」

「…ガキじゃねぇんだ、その辺で済ませてくるだろ?」

「しょうがねぇ…俺のとっておきの肉をやるか」


3人が若干慌てている所を見て、ベンは“何だかんだで■■■は可愛がられているな”と苦笑いを浮かべた


− その頃 −


「……マジかよ!?」


■■■は贔屓にしている店に辿り着いていた


「どうしよう…?」


オロオロしながらも、電話を取り出し会社へ掛ける


「あ、ベンさんですか?あのですね、いつもの定食屋さんが…定食屋さんが…」

『無いだろ?教えるの忘れてたんだ。スマン』

「私、食いっぱぐれちゃいます…」

『近くにバギーのコンビニがあるだろ?今日はそこで済ませろ』

「……コンビニって高いじゃないですか

『食いっぱぐれたくねぇんだろ?なら、そこにしろ。頭が経費で出してやる

「ホントですか!?なら行って来ます!!」

『■■■ちゃん、出来るだけ安くあげて下さい…じゃなきゃ、俺の自腹になるんで…』

善処しまーす


電話を切った■■■は意気揚々としていた


ランチイム



「いらっしゃいませー…って、お前、シャンクスんトコの」

「バギーさん、下さいな。今日は社長の驕りなんです」

派手に高いヤツ買ってけ、このヤロー」

「そうします。たまには良いですよねー?」

「苦しめ、シャンクス!!」


このコンビニには悪魔が2人居る、後にアルバイトの子が語っていました


「ただいまー」

「■■■ちゃん、レシートある?」

「はい、どうぞ」

「いやぁあああッ!!」


シャンクスが顔を覆い、涙したのは云うまでもない


END

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