叶ヤ髪商事 | ナノ

第10話


どうして、ベンさんは社長にアカウントを教えないのだろう?


「ベンさん、教えてあげたらどうですか?社長がウザいくらいにションボリしてますし…」


さすがに可哀想に思った■■■

ベンに鶴の一声を掛けてみる


断る。ついでに、お前にも教えんぞ」

「何でですか!?」

「プライベートでまでお前らの面倒見る気はねぇ…」

「Twitterって、確かフォロワーになれるんじゃ…?」

「そうだが?頭と■■■が俺をフォロー出来るのか?」

「……無理だ

「諦めろ」


そう云うと、ベンはデスクに向き直りパソコン作業を再開する


- その頃 -


「社長、無理です!我々はベンさんをフォロー出来る立場じゃありませんッ!!」

「……どういう事?何?急に何の展開を迎えてんの?」

「私達は、ベンさんを草葉の陰から見守るのが精一杯なんです!!」

「よく分かんない…どうしよう?意思疎通が全く出来ない…」


シャンクスと■■■は勝手にパニックになっていた


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ベックマン: 毎日毎日、頭がスマホの使い方を聞いてくる。あの人には早過ぎたな…
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ベックマン: 部下が無能すぎる…それを雇った頭はどうかしていると思う
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ベックマン: 俺の会社には、何故かラジオ体操の時間と昼寝の時間がある。いつも思うが、不思議な会社だ
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ベックマン: 最近、頭と部下がココのアカウントを知りたがる。誰だ?俺がtwitterやってるって云った奴…
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「こんなの書いてるんだ。教えられるワケねぇだろ…」


ベン・ベックマンのせめてもの優しさなのだろう


Twitter事件の全容



「ダメ元で聞くけど、アカウント教えてくれッ!!」

「何度来ても同じだ、頭。断る」

「うわぁあああああんッ!!」

「イイ年こいたオッサンが、うわぁあんって泣くなよ…」

「ベンのバカ!ケチ!もう、俺、グレてやるッ!!」

「勝手にしろ…」

「ベンのアホ―ッ!」


子供のような捨て台詞を吐きながら、当社の社長は飛び出して行きました


「子供だな…」

「そうですね…ってか、そんなに拒むって事は何か疚しい事でも呟いてるんですか?」

「疚しくはねぇ。ただ、俺のストレス発散の場を教えたくねぇんだよ」

「なるほどー」


END


この続きは、【停留所】様にある海賊短篇【深夜のコンビニ(赤髪+副)】で読めます♪

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