「・・・どうしてこうなった?」
「知らん。おれは貴様の頼みを聞いてやっただけだ」
男からの電話を受け、鷹の目はシャンクスを呼び出す
「だからって、何で対象をあの人にするんだよ!?」
「 手ごろな人物が居なかったからな 」
「居るじゃねぇかよ!ルフィの兄貴とか、白ひげんトコのヤツらとか、バギーとか」
「アイツらじゃ、練習にならんだろ」
「アイツ、今日が初めての派遣だぞ・・・?」
「今まで事務方しかさせていなかった貴様が悪い」
「俺のせいかよ!!」
「他に居るのか?代表取締役」
シャンクスと鷹の目が口喧嘩をしていると、堪らずベンが口を挟む
「んな事より、さっさと身柄引き受けに行くぞ?頭」
「あぁ、分かった・・・ってか、行きたくない」
「あぁ?」
「俺、あの人に会いたくない。ってか、会ったら殺される気がする」
「 じゃあ、殺されてくれ 」
「ベン!?どうして、そんな冷たい事を!!お前はまだ分かってないんだよ、あの人の恐ろしさを・・・あの人の怒りは大地の怒り」
「何でも良いから、行くぞ」
「うわぁああああああん」
首根っこを掴まれ、引き摺られるように鷹の目の店を出て行く
――――――――――
「エグ・・・ッ、うわぁああん」
「泣きやんでくれないかい?」
「誘拐されたぁああッ!!助けて、ミポリーン」
「さっきから叫んでいる“ミポリン”とは、鷹の目の事だな?」
「・・・そうですけど。ってか、何で私のこと誘拐したんですか?」
「それは、面白い事が起きるからだよ。特に、あの男にな? 」
男の笑みは、黒くそしてキラキラ輝いていた
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