それからのこと




あの日以来、私の頭はプラチナブロンドの彼、ドラコ・マルフォイのことでいっぱいだった








「うーん、謎だ」



ハリーやロン、ハーマイオニーにはあんなに感じ悪いのに
彼らと一緒にいる私に何故優しくしてくれたのだろうか












「なに、ぶつぶつ言ってるのよなまえ」






真面目にレポートを書いていたハーマイオニーが怪訝そうにいった







「いや、マルフォイ君のことで…」







「またそれ?人違いよ、あいつがグリフィンドールに優しくするなんてありえないわ絶対!」













「そんなことないわ!あれは確かにマルフォイ君だったもの!!」





あんな綺麗なプラチナブロンドの男の子、他にいない



でも、ハーマイオニーの言うことももっともだった




グリフィンドールとスリザリンは犬猿の仲であり水と油だ




とにかく凄く仲が悪い




特にドラコ・マルフォイは典型的なスリザリン気質で純血主義


グリフィンドールの寮生(主にハリー達3人)をとことん嫌っていた







私がグリフィンドールだって知らなかったのかしら



でも、私だってあの3人といつも一緒にいるのよ


けど彼が私のことを認識してない可能性は充分にある



ハリーみたいに有名でもなければ、ハーマイオニーのように頭がいいわけでもない

ロンはマルフォイ君とは昔からの知り合いみたいだったし





これといった特徴や接点のない私ならあり得る








あぁ、なんだか悲しくなってきた










「そんなに気になるならマルフォイに直接聞いてみればいいじゃない」







私がどんどん落ち込んでいくのを見かねたハーマイオニーが言う





「そ、そんなの無理だわ!」



「あら、じゃあそうやってずっとうじうじしているつもり?」




うっ、痛いところを突かれてしまった








「それに、次の授業」




ハーマイオニーはにやりと笑みを浮かべて言う





「魔法薬学よ、スリザリンと合同でね」











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