06.演技

ついに、大広間の前まで来た


中に入る前にとりあえず最終確認だ






「いいか、くれぐれも女みたいな喋り方はするなよ、僕を真似て喋れ」





「マルフォイ君こそ、その偉そうな喋り方しないでよ」







な、こいつ…







「それから、その態度も!」






僕が偉そうだと?


僕は偉そうなんじゃなくて偉いんだ




まったく、これだからグリフィンドールは!






「よし、行こう…」



「あっ、まて」



がちゃり、と扉を開けて
ずんずんと進んでいくみょうじ



さっきまでオドオドしてたくせに










さて、僕も行くか…
















「やぁ、なまえ!」



「遅かったわね、心配したのよ?」






グリフィンドールの席に行くと
早速、ウィーズリーとグレンジャーに声を掛けられた







「い、色々用事があったの」





ちょっと声が裏返ってしまった







「ふーん…まぁいいわ、はやく食べましょう」




グレンジャーは怪訝そうな顔で僕を見てきたけど、なんとかなったみたいだ







あぁ、もう早く戻りたい










僕が席に着くと
なんと目の前はポッターだ






「ねぇ、魔法薬学の宿題はもうやった?」










こいつと顔を合わせて食事なんて最悪





「うげー、忘れてた!明日までだっけ?」




食べ物を口に含みながら喋るなよウィーズリー!





「見せないわよ…」





宿題も見せてやらないのか


穢れた血の上にケチだなんて救いようのない奴だなグレンジャー!






「なまえは?」








あーそれにしても宿題か…

そういう事についてもみょうじと
話し合わなきゃならないな







「おーい、なまえ!きいてる?」



あ!

なまえって僕のことか






「あ、いや、まだかな!」






やっぱり、他人のふりをするのは難しい










そういえば、あいつスリザリンの連中と
うまくやれてるのか?





この僕が苦労してるんだ


みょうじは相当大変だろうな






僕がくるりとスリザリン寮のテーブルに背を向けると



半泣きの僕、

いや、みょうじと目が合った







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