05.不安
夕食時で廊下に人気はなかったが
私とマルフォイ君は少し離れて歩く
(私達はグリフィンドールとスリザリンだ)
「おい、」
「は、はい!」
ちょっと前を歩いてたマルフォイ君が
嫌そうな顔して言う
「僕の姿でオドオドするんじゃない…」
確かに、マルフォイ君は
いつも自信たっぷりにふんぞり返って歩いてる
「ご、ごめん…」
とは言っても…
これからの事を考えてたら
不安でいっぱいで堂々となんてしてらんないよ…
スリザリンの人達ってなんか怖そうだし
何話せばいいのかな…
マルフォイ君ってスリザリンの人には
どう接してるんだろう
ハリー達にはいつも酷いけど
同じ寮の子たちになら優しいのかな
「おい!早くしろ!」
色々もやもや考えてたら
マルフォイ君との距離は大分離れていて
彼は既に大広間の前でやっぱりふんぞり返っていた
何処からあの自信は出てくるのか
それから私は、あんなに偉そうじゃない
不安でいっぱいの私は誰もいない廊下を駆け出した