魔法薬学



「やっぱり無理よ!」



「何言ってんの、後悔するのはあなたよ」




そんなこと言われても私と彼には接点がないのだ

話したことなんて無いに等しい



しかも彼の周りにはいつもたくさんの取り巻き達がいるのだ

奴らに何を言われるかなんて考えるだけでも嫌になってくる





「ほら、来たわよ」





プラチナブロンドをなびかせて彼は教室に現れた


もちろんたくさんの取り巻き達を連れて






「うわぁ、奴が来たよ最悪だ」




私の後ろに座るロンが嫌そうな声でつぶやく






「聞こえてるぞ、ウィーズリー!」







不機嫌そうな顔で彼は私たちの方へ近づいてきた



「げっ!こっち来た!」





「なまえ、今よ」




ハーマイオニーが小さく耳打ちをする





(よし、頑張るのよ、私!)





私は俯けていた顔を思い切りあげた









「…っ、」







目があってしまった


薄灰色の瞳と









私は何も言えなかった






マルフォイは少し目を見開いたが

何事もなかったかのようにロンへ嫌味をぶつけていた








それから間もなくしてスネイプ先生が入ってきたので口論は打ち切られた(グリフィンドールはもちろん減点だ)








ほどなくして授業は終わり、


結局私は彼に声をかけることすらできなかった











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