■七月六日


今日から期末試験が始まる。

朝校門の前に立ち、登校してきた沢田の耳元で「がんばって」と囁くと、彼は小さく頷いた。
そして放課後。
試験を終えた沢田は、明日の試験の準備のため、今日も応接室で草壁の授業を受ける。
草壁がテストはどうだったかと尋ねると、どうでしょうなんて、肩をすくめて見せた。
今日は明日の数学の試験のため、最後の仕上げをしていた。
僕はその真剣な顔を時々盗み見ながら、今沢田がこちらを見ればいいのになどと、不真面目なことを考えていた。




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