■六月七日


夏に近づいてきたとはいえ、そんなにひどい暑さではない。
なのに、沢田のうなじには最近いつもうっすらと汗が光っている。体温が高いのだろう。
「?なんですか?」
視線を感じたのか、急に沢田が振り返ったのでどきりとした。
「・・・子供みたい」
沢田は何のことか判らず首を傾げた。
どんな味がするのだろう。
そんな僕の中の疑問を、見透かされてはいなかっただろうか。



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