■五月二十四日


放課後、いつものように応接室に来た沢田は、いつもとは違い、まさに「飛び込んで来る」という表現が相応しい様子だった。
「俺、何か手伝うことありますか!?」
入るなり真剣な表情で僕を見据えながら叫ぶので、
「ない。」
と答えると、その場に崩れ、その後もずっと下を向いたままだった。
何なんだ、一体。




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