ソーダ味のコーラ
「お、おぉ……」
『斎藤。』

斎藤?私の隣の席の?あいついつの間に私の手にこんなこと書いたんだ?

「お、おぉ?」
『引出の中の紙を見ろ。』
「引き出し、引き出し……うわぁ、達筆。これ斎藤じゃないわぁ。あいつ字、汚ねえもん。」

『俺の名前は斎藤一だ。江戸に生きていた人間だったが気付けばお前の体を借りて生きていた。』

「さいとー、いち、さん?」

え、江戸時代に生きてたの!?
すっげえええええええええ!!
え、なに超常現象!!!え、ドッキリとかじゃなくてまじで!!??

「すげええええええ!!」

「なんかあきが騒いでるけど。」
「ほんと馬鹿やな。」
「ほっとけほっとけ。またよからぬことたくらんでるんじゃ。どうせ誰かのコーラ振っとこうとかそんなかんじじゃろ。」
「たくらんでないよ!!それいい考えだな!!」
「おぉ、聞こえとったか!」
「そしてやっぱり馬鹿やったな。」
「ねえみんな!」
「あー、またなんか思いついたんか?」
「江戸時代って聖徳太子だっけ!?」
「………。」
「俺帰るわぁ。」
「だれかほんとのこと教えといてやりよ。」
「まぁ成長の過程でわかることだし、いつか気付くよ気付く。」
「え――。ちょっとぉ!じゃあ斎藤いちさんはぁ?名前!覚えてない?江戸時代の人っぽいんだけど!!」


「無視じゃ無視。」
「ていうかあいつ江戸時代に何人人がいたと思ってんだ。」
「聞いてみたらどうじゃ?どうせ100人とか言ってくると思うけんな。」
「ちゅーか斎藤いちはどっかから来てんねやな?」
「んー…斎藤、」
「うー、斉藤斎藤。」
「えーと…あ。」
「「「斎藤一!!!」」」

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20110928

主人公の友達について
友達はわかりにくいとは思いますが3人出てきています。男の子二人女の子一人です。
関西弁っぽい男一人と、
広島弁っぽい男一人と、
標準語の女の子一人です。
方言についてはまじで雰囲気なんでまあこの3人はそこまで重要じゃないんで気にしないでくださいね。



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