海賊王に私はなる。
海で―――す!!
七月下旬。夏休みに入ってみんな親の故郷に帰るとかで本土、または本島に入り、島にはほとんど人がいない状態になった。というわけで、隣の席の斉藤の父が持っているという島の裏側にある別荘に斎藤さんやその他友人と一緒に泊まりに来たというわけだ。斎藤さんも現代人のふりしてアルバイトするの大変そうだったし。
「なかなか立派な別荘ですな。」
「まあお前の家よりはな。」
「むっき――!!!!」
しょうがないじゃない!私の家は築100年、地震が起きたら間違いなく倒壊するほどの家だ。ちなみに自慢ではない。
「おー、あき、一、遅かったんな――。」
「貴様っ、斎藤さんのことなれなれしく名前で呼んでんじゃねえよ!まさか狙ってやがんのか!残念だったな斎藤さんは私とラブラブだ!!」
「お前じゃあるまいし………」
(らぶらぶってなんだ……?)
夏が始まります!!