思案する

茶色の長い髪を上で結わき屈託なく笑う幼いころのあき。その横にいる、彼女よりも少し年上だろうか、同じ髪の色の少年が彼女の肩に手を添えて微笑んでいた。

「………」

半時ほど前その写真を見せられてからずっとそれを見つめていた。
なにかその写真に引っ掛かりを感じていた。既視感というものだろうか、なんだろうか。

「何故……」


見つめる。その茶髪の少年を。
見つめて、そして気づく。




自分はその少年を見たことがあるのだと。



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20111215




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