欲情する(笑)
朝起きるとものすごい美人が横で眠っていました。
「……え?」
藍色の髪で右目を隠していて和風の着物を着て白いマフラーみたいな布を首に巻いている。恐る恐る手を伸ばしてその髪に振れればふわふわしていてさらさらしていた。
「え、うわっ鼻血!」
白い肌。固く閉ざされた瞳。この世のすべての美しさを集めたかのような美貌。ふわふわさらさら。鼻血が出た。
あわててティッシュで鼻を抑えていると小さくうめき声がした。
「ん……」
また鼻血があふれた。
「あき……?」
「さっさいとすあん!おはようございます!!」
「あ、あぁ。鼻、どうしたんだ?」
「いや、ちょっと打っちゃって…!」
寝起きで少し髪と着衣が乱れ白い肌が見えている。再び訪れた鼻血の衝動をこらえていま最も話題に出さなければいけないことを口にした。
「ねえ、なんで斉藤さんここにいるのかな。」
「あ……そういえば…」
「ちょっと抜けてる斉藤さんもかわいいっ!」
「お前に抜けてると言われたら俺も終わりだな。」
「ひどい!」
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20111212
主人公が男だったら斉藤さんを間違いなく襲っている。