砂糖味のキムチ
「うっ……、ひっく、うぅ……!」
「「「………」」」
「なんで、泣いてんのかね。」
「さあ、聞いてほしいんじゃね。」
「うわ、じゃあ聞かないわ。」
「あ、今日カラオケいかね。」
「おぉー。行くけ。」
「ん、じゃあもう帰るかぁ。」
「あ、そういえば……」
「え、まじで・…」


「うわあああん!!おいてくなし!私もカラオケ行く――!!ていうかなんで泣いてるか聞いてよう!!」


「で、なんで朝から泣いてんの。」
「あんね、斉藤さんがね、ずっと無視するから。」
「朝話してたじゃん。」
「おでん飴をおいしいと言ったあの馬鹿のことじゃないよ。かわいくて美しい斉藤さんの方だよ!」
「俺はあいにくあのバカのことしか知らん。で?お前の知り合いの斎藤さんとやらはなんでお前を無視するようになったんだ?」
「無視っていうか、その電話を無視されるというか。」
「でんわねぇー。そんなのたまたま都合悪くて離せなかっただけかもしれんけん。」
「え。」
「そうそう。あんたバカなんだから。相手の都合ってもんをちゃんと考えなさいよ。」
「そうじゃそうじゃ。」
「みんな……」
「ほんっとあきはあほじゃな。」
「本当に馬鹿だな。」
「さ、あきの悩みはさておき歌お――。」

「………何この仕打ち。」


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20111105
主人公は頭の中に斎藤さんがいるんだとか頭沸いたこと言わない程度には脳みそあります。



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