ハバネロ味のチョコ




「はーい。じゃあ今日は運動会に付いてでーす。」
「中止が良いと思いまーす。」
「そういうわけにはいきませーん。じゃあまず種目に付いてでーす。なにに出たいか希望行ってくださーい。」
「ラジオ体そーう。」
「種目がいでーす。」
「おまえらまじめにやれぇぇぇ!!」

「おい、おい、あき!」
「うん?なんだい斉藤。おでん味の飴はどうだった。」
「お前、担任にちくったろ!手に入れたと思った瞬間電源引っこ抜かれてセーブ消えちまったよ!」
「あらあら、かわいそうなそんな君にはこれを上げよう。」
「あ?おうサンキュー。飴じゃん。っておでん味!?現実にあんのかよ!」
「うん。らしいね。さっき拾った。」
「拾ったもんを渡すなてめえ!」
「おまえらは廊下に立っとけぇぇぇえええ!!!」


『斉藤さん、斉藤さん。』
『・………』
『斉藤さん、斉藤さん。』
『・………』
『斉藤さん、斉藤さん。』
『・………』
「なんで無視するのぉぉぉおお!!」
「もう一発食らいたいか?」
「すいませんでした。」

斉藤さんが呼びかけても返事をしてくれなくなった。やっぱりあの新撰組の歴史がショックだったんだろうか。そりゃあ自分の生きる世界の未来があんなんだったらショックだよね。ショックだよね。大事なことだから2回言った。

「え、なにお前泣いてんの?つか泣くと同時になんで鼻血みたいなの出てんの。」
「いやね、斉藤さんが哀れで。」
「は?俺?」
「それで一人悲しみに耐える斉藤さんを思い浮かべたらかわいすぎて紅い何かが……!」
「は?きも。俺みて鼻血出してんの?」
「お前じゃないわ。うぬぼれんなばーかばーか。」
「世界一馬鹿のお前に言われた!!」
「おい、佐藤、後ろの馬鹿の口をガムテープでふさげ。」
「はーい。」

「じゃあ、次、借り物競走出たい人。」
「ん―――んー!!んー。」
「はい。五人丁度。決定です。」
「ん――!んー。」
「あきー。返事ははいやで。んー、じゃカウントに入らんからぁ。」
「んん――」
「だれが禿げやぼけ。両手両足もくっつけられたいか。」
「………」



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20111011

腐った目で見ると担任と斉藤は出来ている。

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