どうにかなった。
結局俺は斎藤さんのおかげでなんとか現場を見ていないことになったらしく方面になった。飴屋に戻ると朝帰りになったので大八さんがあやめさんと何かあったのかと興奮して店先に出てきたがとなりにいた沖田さんを見て表情を曇らせた。

「お前、まさかあいつらとなんかしたのか。」
「まさか、俺男だよ。」
「馬鹿そういう意味じゃねえよ!」

馬鹿と言われたのは今日で何回目だ。
大八さんは俺の頭を一発たたくと近くに沖田さんがいるわけでもないのに声を潜めて俺に言う。その表情からしても大八さんが彼らのことをよく思っていないのは明白だった。

「あいつらはもちろん今日の治安を守っているが敵に回すとこえぇ。」
「……あぁ。」
「まさかあいつらと厄介ごと起こしたんじゃねえだろうな。」
「ち、がうと思う。」
「あぁ?」
「違う違う!ほんとに!道迷っちゃって連れてきてくれたの!」

そういうと大八さんはあからさまにあんした顔をした。
すみません。実は殺されそうになりました。





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