ショートコント！出られない部屋！

「『○。○○しないと出られない部屋』？」
「え？　何ここ」
「知らねぇ」
「そのまるまるって何？」
「何か書いてあんだよここに、丸で伏せ字になってて」
「二つ目だけ小さくない？」
「小文字じゃねぇの」
「ちっちゃい『やゆよ』かな」
「『つ』もあるぞ。あと『あいうえお』も」
「『しないと』ってことは動詞かな？」
「……ミックスとか？」
「何を？」
「知らねー」

「餃子とか」
「動詞どこ行った」
「キャベツとか」
「動詞は」
「トッポギとか」
「動詞」
「らぁめんとか」
「おまえ飯のことしか頭にねぇの！？！？」

「思い付くだけ試してみるか」
「ミックスからいく？」
「どうするんだ？」
「一緒に歌う」
「なるほど」
「……開かないね」
「駄目だったか」
「他に何かないの？　僕お腹空いた」
「あー……ソックス……ダックス……ワックス……」
「なんでそんな『ックス』にこだわるの？」
「べべべべ別にこだわってねぇよ！」
「ふーん」

「うーん……アップル……ショコラ……」
「食い物は動詞じゃねぇ」
「パッタイ……ファルシ……」
「何だよそれ！？」
「パァスタ……シュマイ……」
「だいぶ無理ある」

「ていうか［ﾋﾟｰｰｰ］で良くない？」
「は！？！？！？」
「何びっくりしてんの」
「いやおま……そんなんどこで」
「あれ？　開いてる」
「え？……マジだ」
「あ、外側に書いてあるよ。『びっくりしないと出られない部屋』だって」
「そんなオチかよ！！」