WB | ナノ

「……最近D.G.の様子がおかしいんだ」
「どんな風に?」
「老人みたいな話し方をする」
「中の人はみ出てんじゃない?」
「昼飯はまだかのぉとか言って」
「あっ思ってたのと違う」

「それならホークもおかしいよ」
「……どんなだ?」
「イタリア人みたいになった」
「中身はみ出してるんじゃ?」
「やっぱりピザは最高だよ!とか言って」
「どっちかというとアメリカ人だな」

「リオンもおかしい」
「うん」
「不思議な言葉を使う」
「ぎゃおおんとか?」
「どっこいしょとか」
「ブラックス何で急に老けてんの?」

「トマーシュは普通かなあ」
「そうか」
「やっぱりピザは最高!だぜ!とか言う」
「……普通? ん? 普通かそれ?」

「僕らは普通だよね?」
「普通ならこんな風に会話しないだろうな」
「そうかも」
「オチを付けるぞ。はい、ブラック……」
「いややらないよ?」

「他の二人みたいにあんたも老けてきたんじゃない?」
「……さあ、どうだろう。……あ、そういえば」
「何か思いついた?」
「左側が全然見えない」
「そりゃ前髪のせいでしょ」
「はっはっは」
「あっはっは」
「……これ面白いか?」
「振ったのそっちだよ」

「……そっちは何か変化でも?」
「うーん……僕はどこを取っても僕だし何か変わったとしても僕であることに変わりはないから……」
「急に哲学を主張するんじゃない」

「……そういえばあれと進展はあったのか?」
「急にガールズトークを持ちかけないで」
「ボーイズだが」
「細かいよ」
「ないのか」
「あったよ」
「言ってみろ」
「…………」
「…………」
「……はい、ブラック……」
「逃げるな」

「あったのか? 嘘か?」
「言う必要ある? どうせげーって言うじゃん」
「言いたいんだよ」
「悪趣味」

「オチはどうする」
「……やる?」
「……ああ」
「せーの、はい、ブラックス〜……ってあんた言ってないじゃん」
「……そんな時もあるさ」
「なんなの?」

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