おめしょと | ナノ

※オチないよ! 

「……もう変な匂いしないな?」
「変な匂いって……もう大丈夫じゃない」
「相手は北斗だからな、念入りに……」
「カレー煮れば分かんないって!」
「今日鍋だぜ」
「あっそっか。楽しみにしてまーす」
「おうよ」
「あとどれくらい時間ある? みんな来るまで」
「一時間くらいじゃね」
「なにする? なにする?」
「ちょっと休憩させろ」
「冬馬君僕ちょっと腰痛いんだけど」
「知るかよおまえが先に…………ああもう! じゃあ後で交代な」
「うん! ありがとーっ」
「途中で寝るなよ。交代するからな」
「寝ないよ。せっかく二人なんだよ? 寝てたらもったいないでしょ」
「おまえにもそういう発想あんだな……」
「喜んでよ」
「はいはい。よっと」
「うーっ……痛い痛い! 強すぎ! もー」
「悪ィ……」
「いいよ」
「……痛くねえ?」
「大丈夫……」
「……」
「ねえ、無人島に一つ持っていくとしたら何にする?」
「え? えー……船。でかいやつ」
「それはなしでしょ」
「……FRAME?」
「物じゃないじゃん!」
「一つって難しいな」
「そう?」
「おまえは?」
「冬馬君」
「え? 俺を持ってくってこと?」
「ご飯も寝床も作ってくれそうだしー、暇なら遊べるし」
「俺は便利グッズじゃねえんだぞ」
「冬馬君なら引っ張りだこだろうね」
「おまえだってそうだろ。あーでも、無人島では邪魔かも」
「酷いよ!」
「おまえ寝てばっかだし絶対開拓とかサボるだろ?」
「サボるんじゃないよ。みんながやってくれるんだよ」
「いやいや……」
「特番とかでそういうのやることになったらどうする?」
「どうするって、そりゃやるだろ」
「僕以外の人と開拓するんだ……僕というものがありながら……」
「それが仕事なんだから」
「ジュピター村一緒に作った仲じゃない」
「おまえあの時もサボってたよな」
「あれー? そうだっけー?」
「ったく……そろそろ交代するか?」
「えーもうちょい」
「俺だって腰痛ぇんだけど」
「ごめんね責任とって籍入れるね」
「いや普通に腰押して」
「判子押して?」
「いや違ぇよ!」
「僕と結婚するの嫌?」
「嫌ってわけじゃ……っていうか今その話じゃないだろ!」
「嫌じゃないんだ!」
「そりゃまあ。ほら交代交代」
「無人島に行ってもずっと一緒だよ」
「開拓は手伝えよ」
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