※下ネタ
武居
それを確かめるために今日はエロ本持って過ごすんだよ。
伊勢崎
でもさあ、高校生がエロ本持ってるわけなくね?
久森
うう、すごい偏見だ……! 否定はしないけど……あ、おはようございます。……すみません、立ち聞きみたいになっちゃって。
武居
お前の持ってる医学書で一番人間の全裸が載ってるやつ貸せ。
斎樹
占いか。それを信じることは否定しないが……全裸だと?
伊勢崎
こいつのラッキーアイテム、エロ本なんだってさ。
斎樹
ま、貸してもいいが、ここに置いてある本に望みのものはないぞ。
志藤
つうか、それでいいなら敬の昆虫図鑑はどうだ? たまに交尾の図が載ってたりするよな。
志藤
あー、おはよう、光希。いや、なんでもないんだ。
透野
話、少し聞こえました。エロ本……って、僕、知ってるよ。
透野
クラスの子がね、見せてくれたんだ。みんなワクワクしていて……でも僕はよく分からなくて、ざわざわして……ちょっと、不安だった。
御鷹
光希。大丈夫だよ。そういうものに興味を持つタイミングは人それぞれだから、心配しないで。興味を持たなくたっていいんだ。
北村
おやおや。心優しい慎くんはボクごときのことまで迎えに来てくれちゃったけど、光希くんが先に行ってて悲しい?
透野
あれ、だめだったかな……寿史くん、僕、間違った?
頼城
ま、高校生の話題としては相応しくないが……疑問に答えるという点では正解だ。気に病むことではない。
浅桐
あ? てめぇら凡愚に天才の知恵を貸してやろうってのに大したお出迎えだなあ?
浅桐
求められるのはすなわち実用性! つまり『使えれば』エロ本ってことだ。
武居
無理だろ、これなんだ? エンジンのカタログか? 使えるわけねえだろ。
透野
ふふ、寿史くんの手、あったかいね。耳がぽかぽかするよ。
北村
……いやぁ、過保護だねぇ。ボクごとき誰も守っちゃくれないってのに。
戸上
待て、浅桐。『誰が使用したか』は関係ないのだろう?
志藤
まあなんていうか……仲間の話はなんか……想像したくないよなあ……。
久森
うーん、それなら僕も退席したい……あれ、そういえば矢後さんは?
久森
いえ、ご飯にはもう少しかかりますが……そこで寝てると踏まれますよ。
矢後
んなくだんねーことで起こすな。ソファーで寝直す。
武居
あ!? おい! 詳しく話せ!……駄目だ、寝た。
北村
いや〜? いくらボクら底辺がいつも下向いて歩いてるからって、ドブの中身まで覚えてられないよ!
佐海
あ、あの! 外のドブで、泥まみれだけど、それっぽいのが……!
志藤
あの一孝は止められんわな。ここは一つ見逃してやってくれ。
志藤
今日の占いサイト、二度と参考にしないといいがな……。
透野
ふふ。楽しいね。エロ本のこと好きになれそうだな。