▼分からないけど(会議)






閉店後のBAR・Dropでは、掃除に翌日の仕込みにと店員たちが動き回っていた。
動き回っているといっても開店前とは違い時間に余裕があるので、在庫確認などの傍ら雑談をしたりと気楽な様子である。

そんな中、フロアのテーブルを拭いて回っていたゆもぎはある人物を見てうーんと首をかしげた。
視線の先には雇われ店長である名無がいる。


「ゆもぎ、どうしたの?」
「青」


そんな彼に気付いてかアルバイト仲間である青菜が声をかけてきた。ゆもぎは布巾を動かしていた手を止めて青菜に向き合う。

「さっきからずっと店長さんのほう見てるでしょ」

どうかしたの?と首を傾げる同僚に彼は「よく分かんないや」と渋い顔で返した。その言葉に要領を得ない青菜は再び首を傾げ、ゆもぎは再度名無を見やる。



(よく分からないけど、何だか違う気がして心配です。)




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めいかさん宅青菜くん、お名前のみかのとさん宅名無さんお借りしました。 

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