一つ前の続き。 引き続き灯子さん宅の図書準備室同盟の皆さんお借りしてますよー。そして紺くんごめんなさい。でも扱いについては許可貰ってます。 ●おつかれさま 「…終わった」 「一応今日のノルマ終わったー!」 「今日中にできて良かったねえアル」 「ん、由真たちも終わったのか。これで全員自由時間だな」 「まあ私らはさっさと終わらせてたけどな(本を読みながら)」 「由真はいちいち悩みすぎるのよ、時間かかりすぎ」 「由奈たちだって教えるの途中でやめたくせにいぃ…清子ちゃんとか思いっきり本読んでるし」 「そこならもう教えなくても大丈夫なところだろう(ページをぱらり)」 「んー、まー、お疲れさまってことで。みんな帰る?」 「トロイ、どうする?」 「ん?今日はスーパーで特売もやってないし、紺にいが帰らないならぼくはまだいるよ。どうせ帰り道同じなんだから一緒に帰りたいし」 「トロイ…ああ、一緒に帰ろうな(にへっ)」 「紺のリア充め…もう少し残ってようかな僕」 「わたしもうちょっとダラダラしたーい」 「私もこの本は読み始めたところだからまだいる。シリーズものだから続刊も読みたいしな」 「あーじゃあ俺も残ろ」 「…誰も帰らないんなら、僕もまだ」 ということでしばらくみんなでダラダラコース。 ●そういえば 「…む。ちょっと続きの本取ってくる」 「清子読むのはっやいわねー。いってらっしゃい(ひらひら)」 「他の本も見てくるからもし先に帰るなら書き置きでもしておいてくれ」 「アルネオくんだっけ、トロイくんの友達なんだよな。紺からちょっと話聞いた!」 「あ、はい一応」 「い、一応ってなんだアル…」 「なんだ、普通に友達でいいのか?」 「いいよ!友達かと思ってんのぼくだけなのかって少しショック受けたよ!」 「クラスメイトとか恩人とか色んな肩書きあるしお前」 「む…」 「仲良いねー」 「仲良いわねえ」 「普通に仲良くも見えるけど紺なら確かに君らのこと勘違いするかもねえ」 「由真先輩も変なこと言わないでくださいよ。ぼくたち普通に友達なだけですし」 「トロイと勘違いされる理由が分からないですね。勘違いされるような対象に見る気はお互いないです」 「二人ともきっぱり言うなあ…(苦笑)」 「心外だよね!(笑顔で紺くんを見ながら)」 「(ちらっ)…ああ」 「うっ…と、トロイぃぃ…アルネオくんも…」 「ごめんごめん、ちょっとからかっただけだよ紺にい」 「「ぷっ…」」 「頭が上がらないって感じだよなあ」 「…否定できん」 「トロイお前…楽しそうだな…」 「い、いやうん…まあ(苦笑)」 「トロイ…でもいいんだ好きだから(きっ)…あ、そういえばアルネオくんにも好きな人がいたんだよな?」 「えっ」 「あっ。あー…ごめんアル、前きみが泊まりに来たときの紺にいとのひと悶着で、こういうわけで勘違いだからって、うっかり」 「お前」 「ごっごめん!あのとき急展開だったからちょっと気が動転してって言うか」 「……。まああのとき紺先輩のところに行って戻ってくるまでの時間が生々しかったもんな。やっぱ襲われt「ああぁごめんってば!ほんとごめんってばアル!!やめてそこまで言うの!」 「「うわぁ…」」 「何してんの紺…」 「す、すまない…ほんとすまない…(うぐぐ)」 「こっ紺にいとぼくの馬鹿…(ぷるぷる)」 「トロイは悪くない!ほんと申し訳ない!あっそうだ話を変えよう、というか戻そう!アルネオくんの好きな人ってどんな人だろうか?詳しい話は聞いていないから気になって」 「あっ紺にい馬鹿!」 「…物心ついたときからの知り合いで、最近恋人ができたそうです」 「あ、(そういえばトロイからは失恋したって聞いてたんだった…)」 「知り合いというか、血は繋がってないけど兄弟ですしね。…本人が幸せそうだからいいんです」 「そ、その、アルネオくん」 「気にしないでください。…ふ、吹っ切れてます、し」 「アルごめん、あっち行こう。無理しなくていいから」 「…………」 「あれのことはほっといていいから。ティッシュいる?」 「…一応貰う」 「うん。…少し外出てきますね。あと紺青くん、頭冷やしといて(ジト目)」 「最後のほう涙声っぽかったわね。俯いちゃって顔見えなかったけど」 「口ではああ言ってたけど吹っ切れられてないよなあアルネオくん」 「家族でもあるみたいだし、それだけ一緒にいた時間も片思いの時間も長いんだろうなー…」 「そ、そう、だな…」 「ちょっと紺、そこに正座」 「何やってんだよお前は」 「お前もずっとトロイくんに片思いしてたくせに一人前に後輩の傷えぐって泣かせてんじゃねえよ」 「…すいません」 「あんたねえ」 「お前なあ」 「…俺ちょっとアルネオくんの様子見てくる。由奈由真よろしく」 「アルネオくん大丈夫ー?」 「ノリス先輩」 「…大丈夫です(ぐしっ)」 「まあこんな感じですね。…ごめんね口滑らせて」 「別にいい(ずずっ)」 「ああほらティッシュもう一個使いなって」 「ん…(ぐしぐし)」 「トロイくんも悪くないでしょ。今回は紺がデリカシーなかっただけだよ」 「ですかねえ…」 「…別に誰が悪いかとか」 「傷心のくせに何言ってんの。悪気がなくても相手が傷ついたってこと知ったらちゃんと反省して謝るのが遺恨を残さない道だよ」 「トロイくん高2とは思えないこと言うねー」 「(子持ちっぽい…)」 「そうですか?あ、紺青くんどうしてます?」 「紺なら今頃双子に説教食らってるんじゃないかなあ」 「ふうん…ちょっと混ざってこようかな。ノリス先輩、アルお願いしていいですか?」 「いいよ。いってらっしゃい(くすくす)」 「…僕は別に一人でもいいけど」 「アルは甘えろ。行ってきます」 もう大丈夫かと思いきやまだ引きずってたアルネオでした。やっぱりちゃんと吹っ切れるには告白してしっかりお断りの返事を貰うべきですわあ…。 ちなみにトロイが図書準備室に戻ったときには由真くん由奈ちゃんに加えて本を見終わった清子ちゃんが紺くんに膝詰めで説教してたとか。後日トロイがマンツーマンで説教して謝らせたよ!っていう流れです。 (logから転載) 2012/08/26 |