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終焉と奴隷の脱却譚

終焉の者
 とある街の離れにあるお屋敷に一人身を寄せている青年。黒い髪、黒いコート、高身長、無表情が特徴的。世界を終焉に誘える程の化け物と化している。永遠の命を宿していながら、死にたいと願う。とある奴隷に目をつけて強奪してしまうが、何か理由があるらしく、夜な夜な街に出て奴隷として痛め付けていた人間を排除しているとか。
 家事全般が得意。更にお菓子作りも得意。ヴェルダリアとは犬猿の仲。奴隷の証と思われる首輪に触れることと、街から出ることと、自殺行為は禁止されている。
「終焉の者」もしくは「終焉(エンディア)」とも呼ばれる。

ノーチェ・ヴランシュ
 流されまくって終焉の居る街まで来てしまった青年。終焉の目を惹いてしまい、半ば無理矢理強奪される。常に表情が死んでる。終焉に養われていながらどうにかして殺してもらおうとするため、無礼を働いてみるがなかなか上手くいかず……。
※こちらの世界観に来てもらっているよその子

終焉殺しのヴェルダリア
 本名はロートソルフ・ヴェルダリア。終焉は「クレーベルト(企画)とは別の個体」であり、彼も同じようなもの故に、色々な事を知っている素振りを見せる。“終焉殺しのヴェルダリア”という異名を持っている通り、終焉を殺すことに特化している人物。イグレシアに所属しているが、教会なんていうものには一切の興味も示さず、終焉を殺すことだけを目的として居る。
 どういう訳かノーチェにやたらと好意的で、終焉が留守の間に稀に遊びに行っているらしいが、真相は定かではない。

原罪の魔女リーリエ
 終焉を知り、終焉に手を貸す謎多き女。森の奥深くの小屋に一人で住んでいるが、娘が二人居るらしい。何かと終焉をいじりたがる節がある。

時忘れの女王
 リーリエよりも更に謎多き女。クロノスとカイロスの力を継いだ、二人の妹だという噂がある。絶賛恋する乙女であり、終焉を気に掛ける人物の一人。彼女は「一個体」であり、全てを知りながら終焉を痛め付けるヴェルダリアの事が嫌い。

クロニカ
 本名はクロニクル・クロニカ。“黒の予言書”の原点にして基盤となった人ならざるもの。瞬きをする毎に少女、青年、聖母の姿に移り変わる。何もかもを知っているような口振りとは裏腹に、純情乙女で恥ずかしいことに耐性がない。


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森の聖域
 街を取り囲むように広がっている森の事を指す。一度踏み入ればそのまま彷徨い続けてしまうという。無事に街に辿り着くか、外に出るには“案内人の加護”を得るか、終焉又はヴェルダリアに頼るしか他ない。
 しかし、稀に何の案内もなしに街に辿り着ける者がいる。その時は大抵女王が関わっている。

森の案内人
 諸事情により終焉を救うために犠牲を払った人物達の総称。リーリエの愛娘であるアルアル・ルゥ、教会の聖母マリア・グランテ、当主ハインツヴァルトがそれを担っている。
 その後、犠牲を払った者たちがどうなったのかは知る由もない。

ルフラン/リフレイン
 終焉の居る街の名称。“光明のルフラン”と呼ばれる程の昼間は活気と賑わいに溢れているが、夜は一変して“晦明のリフレイン”と呼ばれる程の不安を纏う街になる。街の名称ルフラン/リフレインは終焉の現状(繰り返し)を表したものである。

イグレシア
 街における“教会”の事。教会は終焉を殺すために存在している。その実、永遠の命を手にしたい者の集いとされている。聖母マリアを屠ったのは現在の教会の人間達。

商人
 奴隷になりそうな人間を捕まえ、こき使う人間又は売り捌く人間。街ではマーチャントと呼ばれており、夜に出会えば奴隷にされるという噂がある。終焉に奴隷が強奪された事により、教会と手を組む事に。

黒の予言書
 終焉が今まで繰り返してきた“世界の終わり”から、終焉が導くであろう“世界の終焉”が事細かく書かれている黒い本。現在教会の書庫に保管されていて、“現在”についてページを増やしつつある謎の書。終焉について書かれており、「永遠の命」を得るための方法が嘘も交えながら記載されている。

終焉の獣
 永遠の命を持ちながら幾度となく絶え間なく殺された終焉が目覚めさせる野生。自身を見失い、人間を喰らった後、一匹の大きな黒い狼へと変貌する。尻尾が六本生えており、影(闇)を使役し、咆哮を放つ。

永遠の命
 終焉に宿る命そのもの。終焉曰く「世界で最も愛した者にだけ殺せる」厄介なもの。他の者に宿せるという話があるが、犠牲は付き物である。永遠の命を宿した者は体のどこかに沈丁花の紋章が浮かび上がる。

マーキング
 永遠の命を宿す者が「自分のものだ」という意思を表した証。対象には沈丁花の蕾が刻まれ、つけた本人の感情が高ぶると「愛情」「所有」「独占」の三つの花が咲く。咲くときは焼けるような痛みが対象に与えられる。
 証を刻まれた者は、未来永劫、死んでも尚魂は所有者のものになると噂されている。

短髪ノーチェ
 奴隷脱却後のノーチェ・ヴランシュ本人。首元に首輪の痕があるが、奴隷時よりも遥かに顔色、体つき、表情が良い。







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