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「とりあえず声出してみ」

「…う…いや、や…」

「声出したら、気持ちよおなるから」

ほんまやろか。
声て、どないな風に出したらええんやろ。
女みたいに「あん」とか言うたらええんやろか。
そんなん恥ずかしい。
けど、白石部長がそう言うんやったら間違いないと思うし。

「…あ…ん…」

喉の奥から、小さく発する。
うえ、野太くて色気もなんもあらへん声や。

「声が小さいで?」

「あ…っう…んん…」

言われてちょっと大きく声を出した。
上ずった、下手な裏声みたいな声が出て自分でも気持ち悪い。
オカマやあらへんのに、男がやらしい声出すとかありえへん。
せやけど、声出したら乳首とちんこが連動しとるみたいに気持ちよおなって勃ってきた。
しかも白石部長は嬉しそうな顔しとって、もうちょい声出してもええかなっちゅう気分になった。

「あっん…んぅ…」

「ちょっと勃ってきたなぁ」

「や、あっ!」

まさぐるように下着の中へ手を入れられ、ちんこを揉まれる。
気持ちええ。
自然と声がででまう。

「あっ…あ…やぁ…」

「もっとやらしい声出さんと、俺のちんこは勃たへんで?」

ふと白石部長の股関を見ると、スラックスは平面で、ちっとも勃起しとらんみたいやった。
なんや悔しい。
こんな声じゃ勃たへんっちゅうわけや。
せやけど、やらしい声なんてどないしたらでるのかわからんし。
どうしようて考えとったら、いきなり扱かれて一気に快感が全身を駆け巡った。

「あん…!あっやん…ッ」

「やればできるやん」

「んッあ!あぁんッ!」

女みたいなやらしい声が出てまった。
こんなん気持ち悪すぎて萎えそうや。
白石部長もそうやろ、と目線を下にやれば、ちょっと勃っとるんがわかった。
こんなどうしようもあらへん俺の声に、白石部長は興奮しとるんやろか。
嬉しい。
もっと勃たせたい。
もっと俺に興奮してほしい。

「やぁん!ぶちょ、あっあんっ」

「ええ声やな」

扱く手が止まったと思ったら、今度は後ろに手を回して下着の中に侵入してきた。

「んん、なに…す…」

「ここを使いやすくせなあかんからな」

「へ…あぁ!やッなに…!」

お尻の穴弄られとる。
そんな汚いとこ触るとか、部長の手が汚れてまう。

「や、部長…やです!」

「ったく、これも声出したら気持ちよおなるから」

「ほ、ほんまですか…?」

白石部長は頷いて、また弄ってきた。
さっきも、声出したら気持ちよおなれたし、間違いないと思う。
けど、尻の穴なんか弄られて声が出るわけないやん。

「あ…う…」

「しゃあない…部員を悦ばせれん財前にはお仕置きが必要やな」

「ひゃ!?あっや、指が…ぁ!」

入っとる。
少しずつ腹の奥に指が。
こんなんおかしいやろ。
尻の穴から指が逆流してくるなんて、普通こんな状況ありえへんやろ。

「いたぁ!あ…あっ」

「もっと声出しや。声出したほうが楽になれるで」

経験したことある人のアドバイスは聞くべきや。
白石部長やってこうやって指突っ込まれたんやから。
きっと俺だってできるはずや。
たぶん、痛くて悲鳴みたいな声しか出えへんけど。

「はぁん!ふ、あ、あ!うぅ!」

「そうそう。楽やろ?」

「あぅ!んあッ!あぁあん!」

ほんまに楽や。
痛いのが少し緩和されてだんだん気持ちよおなってきた。

「じゃあ、そろそろ入れるで」

何を、て一瞬考えてまったけど、そんなんちんこ以外になんもないわな。
入るんやろか。
声出したら、また気持ちよくなれるんかな。
白石部長は、俺のハーフパンツを下着ごと下ろして、床に座らせた。
それから足を開かされて、足の間から白石部長が覆い被さった。

「ええ声、聞かせてくれな」

「ん…あ…ッああああぁ!!!!」

もう喘ぎ声やない、絶叫やん。
せやけど仕方ない。
白石部長のが入ってきて、衝撃で出てまったんやから。
指より断然太いちんこを突っ込まれて、もうなんも考えられへん。

「あぁあ!ぶちょおッやぁ!」

「もっとやらしく喘げんの?」

「う…あぁん!あっやぁあ!」

白石部長のちんこがどんどん奥に入ってきとる。
気持ちええ。
めっちゃドクドクいっとる。

「ぶちょぉの…おっきい…です…ッあぁ!」

「…ッそか」

「あ、おっきい…っすごい…!」

エロい漫画の女キャラが言うようなセリフが、思わず漏れてしもた。
こういうのに弱いんやろか、いっぱい突いてきた。
ぐちゅぐちゅてやらしい音と俺の喘ぎ声と白石部長の息が部室に反響して、脳まで犯されとるみたいや。
もうあかん。
気持ちよくて気持ちよくて気絶してしまいそうや。

「ふああ!ぶ、ちょ…っイく!イってまう…!!」

「ん、わかった」

「せーし出てまうぅ!!あぁああ!」

「っ出すで…ッ」

「あっあぁ!!あぁ…あぁああああん!!!!」

気持ちよさそうな部長の顔を見ながら、俺のちんこから精子が飛び散った。
一瞬中に入っとるちんこがぴくって動いたと思ったら、腹の中が一気に熱くなった。
中に出されたんや。
たまっとった欲求が全部、俺の中に。

「部長…欲求不満は解消されました…?」

「ん、おおきに」

よかった。
俺の喘ぎ声で勃って射精してくれて解消できたんや、これで部長として一番大変そうな仕事を覚れたことになる。
せやけど、ちょっと寂しい。
白石部長とできてえらい気持ちよかったし。

「せやけど、まだ覚えることはあるで」

「え、」

「フェラとか騎乗位とか…また教えななあ」

また、白石部長に指導してもらえるんやろか。
今度はちんこ舐めさせられて、上に乗って俺が動いて…そんなやらしいことを教えてもらえるんやろか。

「また指導するからな」

白石部長は笑いながら俺の頭を撫でた。
また、白石部長とやらしいことができる。
それが嬉しくて嬉しくて、俺も笑って頷いた。















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騙されちゃったけど気付いてない光(^^)
書いてて楽しかった!
変態白石大好き!
特に金ちゃんと光に対して変態だったらいいな!


表紙