(1/3)


どうもこんにちは。鬼灯と申します。
閻魔大王の第一補佐官をやっています。
どういうわけか女好きの神獣と付き合い始めて早数年。
どうやら最近、彼は女性を口説くのを止めたという報告を受けたのですが、先日、私の目の前で口説いておりましてね。
問いただしてやろうと思ったのですが中々口を割らないので、今日はたっぷりとお仕置きをしてやろうと思います。



鬼灯さんは知っている



「あ、鬼灯さんこんにちはー、ちょうど今閻魔大王のところに薬を届けに…」

「ちょっと桃太郎さん、どういうことですか!」

「へ!?」

閻魔庁に薬を届けに来た桃太郎さんを通路で目にして、思わず大声が出てしまった。
白澤さんが女性を誘わなくなったというのは、今のように薬を届けに来た桃太郎さんと世間話をしているときに聞いたのだった。

『最近、店の方は忙しいですか。またちょっと薬の注文を頼みたいのですが』

『あ、あー、ちょっと日にちかかっちゃうかもしれないです』

『おや、また花街通いがひどいんですか?』

『それが違うんですよ。白澤様、今新しい薬を作っているみたいなんですけどね、結構熱心にやってて』

『下半身が元気になる薬ですか?』

『俺もそう思ったんですけど、それがどうも違うみたいで』

『何の薬なんでしょうね。まああの人のことだから新薬といってもソッチ系の薬なんでしょうけど』

『うーん…あれ?そういえば白澤様、最近女の子が来ても挨拶くらいで全然誘ったりしてないなあ』

「って言ってたじゃないですか!」

「言いましたけどいきなりなんなんですか!」

桃太郎さんは負けじと声を張り上げた。
この回想の会話をしたのが一ヶ月ほど前のこと。
そしてこの間白澤さんのところに行ったのが二週間前だった。

「ああ、すみません。私としたことが、貴方の顔を見たらつい」

「どゆことですか…」

「それが、かくかくしかじかで」

私の目の前で女性を口説いていたことを話すと、桃太郎さんは首をかしげて腕組をした。

「ええ?おかしいなあ。この間店に来た子も軽く挨拶くらいで、いつもみたく遊ぼうとかは言ってなかったんですよ」

新薬の開発終わったのならまた花街通いで店閉めちゃうのかと不安そうな従業員は可哀想だが、やはりここ最近でも女性とは遊んでいないようだ。
言質はとった。これはこの間のような生温いやりかたではなく厳しく問いただしてやらなければならないらしい。

「…わかりました。桃太郎さん、白澤さんに伝言をお願いしてもいいですか?」

「ええ」

伝言を伝えると、桃太郎さんはわかりましたと言って閻魔庁を後にした。





「ねえねえ、明日暇ー?また前みたいにさあ僕とデート…」

「ごめんなさいね白澤様。私、最近彼氏ができたの」

「えー!?そうなのー!?」

「ええ、白澤様みたいに浮気しない誠実な人よ」

「僕だって誠実だよー」

「何やってるんですか、白澤さん」

桃太郎さんにお願いした伝言通り、閻魔庁に来た白澤さんは通路で仕事あがりの獄卒の女性に声をかけていた。
どうやら昔の彼女のようだ。
白澤さんの元カノさんは一礼するとにこやかに去っていった。
フリーになったら僕と遊んでねー、などと言いながら手を振っている白澤さんは元カノさんを見送ると私の方を振り向いて険しい表情をした。

「で!なんなの!夜になったら閻魔庁に来いって!僕だって暇じゃないんだけど」

「でも来ましたね」

「う、そ、そりゃ…、まあ、来るけど…」

「だから貴方のツンデレは萌えないって言ってるじゃないですか。比率が甘いんです。9:1の黄金比には程遠い。萌えません」

「うるっさいなあ!」

「うるさいのはお前だ。まだ通路だぞ。声が響くだろうが。こんなのと仲が良いと思われたら恥ずかしい」

「恥ずかしいとはなんだよ!僕は神獣だぞ!神と仲が良くて何が恥ずかしいものか!」

ギャーギャーうるさく喚きだしたので腕を引っ張ってさっさと私の部屋に放り込むと、白澤さんはベッドに腰掛けた。
白澤さんがこの部屋にいる光景も何度目だろう。
初めはあれ程いがみ合った相手が自室にいる違和感が凄まじかったのだが、すっかり見慣れたものだ。

「白澤さん、あれから二週間ですが、やはり普段の貴方は女性を口説いたりしていないそうですね」

「まーた桃タロー君から聞いたの?店主の個人情報漏らしすぎでしょ」

「あなたの店、コンプライアンスがなってませんね」

「ホント、徹底させるよ」

部屋の鍵を閉め私もベッドに腰掛けると白澤さんは、それで何の用なの、と私の顔を覗き込んできた。
はい、上目遣いあざとい。
フイ、と別の方向を向くと、白澤さんは舌打ちした。
やはり狙ってやっていたようだ。

「理由を知りたいんです。桃太郎さんの証言と、この間と今の私の目撃情報が食い違っている理由を」

桃太郎さんは女性には挨拶しかしていないと言った。
なのに私の目の前で白澤さんは女性と挨拶以上の会話をしている。
その理由を、白澤さんの口から聞きたいのだが、ニヤニヤと殴りたくなるような顔をしていることから言うつもりは無いのだろう。

「ふふ…、内緒って言ったでしょ」

「またはぐらかす」

「だって、お前がなんか焦ってるような感じがするんだもん。見てて楽しいから言わないよ」

「焦る?私が?そんなわけないでしょう。まあいいです。なら、鳴かぬなら泣かせてみせよう神獣白澤」

「字余りだよ!…うわあっ」

白澤さんの両手首を掴んで押し倒す。
放って置くといつまでもうるさくて雰囲気もなにもあったものじゃない状態になるので、すかさず首筋に噛み付いてやる。
こうすれば、感じやすい白澤さんを強制的に黙らせることができる。

「い、った…、かじんないでよ」

「貴方、肌が白いから美味しそうなんですよね。つい」

「ん、いいけど…どうせかじるなら…あ、」

しまった、という顔をして白澤さんは口を塞いだ。
どこを、とまでは言わなかったが、そんなの決まっている。

「どうせかじるなら、どこがいいんですか?」

「い、言わない…っ」

「でしたら、勝手にするだけです」

白澤さんの弱いところであり前戯の入りに最適な場所、それは耳である。
ここ数年いろいろ試した結果ここが一番反応もいいし、白澤さんのエロスイッチが入りやすい。
耳飾りのある側の耳をかじり、反対側の耳を撫でてやる。
軽く息を吹きかけてやると白澤さんは大げさに肩をビクつかせた。

「んん…っ、だから、耳、だめって…」

「耳飾りのところがいいのでしょう?」

「ん…耳たぶの、とこ、じんじん、する…っ」

「ここですか?」

「んぅ…っ、ん、んー…っ」

私の袖を掴みながら唇を噛み締め、ギュッと目を閉じて震わせている姿は中々に虐め甲斐がある。
耳たぶの裏、軟骨、穴の入り口、どこを舐めたり噛んでもいい反応をする。
ずっとやっていたいくらいに面白くて、つい楽しくなってきてしまう。

「も…そこ…やめて…」

「ああ、こっちもかじってあげないといけませんね」

そろそろいい感じに出来上がってきたところで、思い出したようにチャイナ服を捲ると、ぷっくり膨らんだ突起が虐めてほしそうに主張していた。
そして、そのまま胸の突起にかじりついた。

「ひゃうッ!や、ん、やあ…っ」

「なんて声出してるんですか」

「あッ、やん、そこ、だめ、おんなのこになっちゃうぅ…」

どうやら雄のくせに乳首で感じてしまうのが恥ずかしいらしく、真っ赤な顔を隠している。
左側を軽く噛みながら右側を摘んでやると、更に突出してきた。

「本当ですね。すっかり雌じゃないですか。」

「そんな、ひん…っ、こと、な、あ、あん、や、あっあ…ッ」

「やはり女性を口説いているのは私の前でだけなのでしょう。どうしてそんなことするのです」

「だっ、だから、内緒だってば…っ」

「はあ、でも今の貴方が女性とまだセックスしていたとしても、もはや百合になってしまいますよ」

「やぁああ…っ、かむ、の、も、やめ、あっ、あっ、ああ…っ」

少し強めに噛むと、ビクンッ、と上半身が揺れた。
しかし白澤さんは中々口を割らない。
仕方が無い。そんな強情なお口にはお仕置きですね。
自分の襦袢を捲り勃ちかけの陰茎を出し、正面から白澤さんの顔の上に跨った。
白澤さんは初めての事態に青い顔で慌てている。
これ、一度やってみたかったんですよね。

「は!?なにすんのどゆこと…、ッ!?うぐ!ぉあ…ッ!」

そのまま陰茎を乱暴に口に突っ込み、腰を動かす。
いわゆる顔面騎乗位というやつだ。
白澤さんは苦しそうにしながらも歯をたてないようにして咥えこんでいる。
ああ、いいですねその顔。
恥辱にまみれ涙目で睨み付けてくるその顔、ゾクゾクする。

「いい眺めです」

「んぐぐ…!ッ、んー!んー!んぅんん…ッ!」

「おや、貴方こんなことされて勃起してますよ」

白澤さんの下半身に手を伸ばすと、そこははち切れんばかりに膨らんでいた。
これはこれは、意外とお嫌いではないようですね。

「げほ…ッ!が…ッ、ぐ、ん、ー…ッ」

「無理やり突っ込まれて、興奮してるじゃないですか」

「ふ、んく、ッ、ん、ふぐ…っ、うっ、ゔぅうう…ッ!」

「ほら、硬くなってきましたよ。喉奥まで入れてあげましょうね」

「ゔーッ!う、ぐ、ぅうゔッ!がはッ!んぐ、ん゙んッ!」

むせて涙をいっぱいに浮かべ、口からは涎がぐじゅぐじゅと溢れている。
減らず口ばかり言う口を自分の陰茎で塞いで、悔しそうな顔をしている神を上から見下ろすというのは、ものすごい征服感だ。
興奮してきてしまったのは私も同じでガチガチに膨張してくると、白澤さんは咥えきれないと私の腿を叩いた。
充分堪能して満足したので抜いてやると、白澤さんは嗚咽を繰り返した。

「げッほ!う…ッ、はーっ、はーっ、かはッ、あ、はあ、は、ッはあ…」

「はあ…、よかったです」

「ふ、ふざけんな…死ぬかと思った…、う、んん…」

涎を舐め取り、上はそのままで下は全部脱がせる。
桃色の陰茎は透明な液体を滴らせ、勃ち上がっている。
よくもまあ年寄りだというのにここまで真っ直ぐ上を向くものだと素直に関心しつつ、手に唾液をたっぷりつけて緩やかに扱いてやる。

「まだ本当のことを言う気になりませんか」

「い、いやだね、うく、ん、ん、」

「ではこちらに聞いてみましょうか」

もう片方の手で尻の穴を撫で回す。
こちらは随分と正直そうだ。
まだ指を入れてもないのに、飲み込もうと収縮を繰り返している。

「入れて欲しそうですね」

「うるさい…いちいち言うな…」

「本当に開発者は私だけですか?」

「当たり前だろ…っ」

枕元に準備しておいたローションを、白澤さんの陰茎と尻穴に垂らし塗りたくる。
ぐちゃぐちゃと馴染ませて中指を入れてみた。
さすがに二週間ぶりだ、どうせ柔らかくなるとはいえ始めはまだキツい。

「そうですね、それは信じてあげましょうかね」

「んん…、あ、ん、」

一度奥まで入れてぐるりと何度か指を回転させ、中を少しずつ解していく。
相変わらずよくまとわりついてくる。


→→→