(1/2) ※おそトド松野家のトイレはラブホではありませんの続き ちゃんとラブホに行きました パチンコデートしてたおそ松兄さんとトド松が、二人して勝ったらしい。 それで、先日、おそ松兄さんたちがウチのトイレでズコバコやった後に俺たちもヤりまくったせいなのか、ちゃんとラブホテルに行きなさいって、珍しくいくらか恵んでもらった。 で、カラ松とホテルに来たのはいいんだけどさ。 『あッ!や、おそまつにいさん…っ!』 「隣…うるさいな…」 『弱音を吐くのは早いだろートド松ー』 「そうだな…」 あろうことか、先に行ってたおそ松兄さんたちと隣同士になってしまった。 ホテルが被るのは仕方ない。 たまに来るこのラブホ、ちょっとボロいけどこの辺じゃ一番安いし、兄さんたちも使ってそうだと予想はしてた。 だけど部屋が隣って、ないでしょ。 壁が薄いのはきっと、隣の声が聞こえることによって興奮する効果があるので仕様です、という名の建て方が雑なだけだと思う。 「どうする?ウチのトイレよりヤりにくいよね」 「うん…」 と、部屋に入って早々ベッドの上で正座している。 せっかく二人きりになれたっていうのに気まずいったらありゃしない。 今日はどんなネタでイジメてやろうか楽しみにして来たのに。 つーか、トド松が喘ぎすぎなんだよ。 トイレでヤッてたときよりあんあん言いまくってんじゃん。 「おそ松兄さんたちには悪いけど、帰る?」 「で、でも、せっかくだし…」 「そうは言ってもね」 『あーッ!おく、すごいよぉ…っ』 『ホント奥好きだよなー。もっとしてやるよ』 『にいさ…っ、ふか、あん!ふかいってぇ…!』 「これだし」 「う…」 まったく、ラブホだからって遠慮なく喘ぎまくってるな。 兄弟が隣で盛り上がってる横でするのは気が散るっていうか、萎えそうなんだよなー。 赤の他人の声が聞こえてきた時は、もう慣れたのか俺もカラ松も別に気にせずしてるんだけど、さすがに身内じゃミュートにはできない。 てかこんな大きい声、聞こえたことないし。 やっぱり知ってる声だと聞き取っちゃうのかな。 これはカラ松も無理だよな。 と思ってたんだけど、カラ松、勃ってね? 「…カラ松、それなに」 俺がカラ松の股間を指差すと、顔を真っ赤にして隠した。 へえ、意外だ。この状況で興奮するんだ。 これはいい。カラ松をイジメるネタ発見。 「や、これは違うんだ!」 「違うってなに。トド松の喘ぎ声聞いて興奮した?」 「ち、ちがう…」 『あん…っ!にい、さ、あ、あっああんッ!』 『マジかわいいトド松…もっとしてい?』 『あ、ああッ!はげし、あ、ああー…っ』 「うう…」 あ、今、おそ松兄さんの声に反応したな。 なるほど、そっちか。 カラ松、小さい頃はおそ松兄さんにすごくなついてたもんな。 その大好きだった兄さんが弟を犯してる声が理性を煽るんだろうね。 しかも無理やりっぽいのが余計いいんだろう。 わかりやすい反応をありがとう。 「おそ松兄さんの攻める声がいいんでしょ」 「そッ、そんな…!」 慌てたカラ松を見て、確信した。 ふーん、やっぱりイジメられるの好きなんじゃん。 いつも結構泣かせたりイジメてると思うけど、嫌がるふりしてるだけなんだね。 もっとされたいならそう言ってくれればいいのに。 「カラ松のマゾヒスト」 「うぐ…」 「否定しないんだ…」 あーあ、涙ぐんじゃって。 恥ずかしくて死にたいとか思ってそう。 ほんと、カラ松はイジメがいがある。 そういう反応するからもっとしたくなるの、わかってないね。 「ねえ、したい?帰る?」 「…一松が決めろよ…」 「カラ松に聞いてるんだよ。どうしたいの。早くして」 急かすとカラ松はオロオロしだした。 いつもの格好つけなカラ松はどこへやら。 困ってるカラ松は最高にいい顔をする。 「するなら、おそ松兄さんみたいに加減なしでヤッちゃうけど」 「え…っ」 ああもう、おそ松兄さんのパーカー並みに赤くなってるし。 絶対、想像したな。やらしー。 いつもは淡々とヤッてるからな、激しくされたかったのかな。 カラ松が返事してくれたら、その想像どおりめちゃくちゃにしてやるのに。 ああもう、今すぐ突っ込んで泣かせたい。 「んで、どうすんの?」 「う…う…、」 「するのかしないのかハッキリして」 「…………し、」 「し?」 「したい…」 それを聞いて、俺はすぐにカラ松を押し倒した。 ビックリしたとも怯えてるともみえるいい表情にゾクゾクする。 隣からは相変わらず声漏れてるけど、カラ松のせいで俺もスイッチが入ったのか、どうでもよくなってきた。 「マジで加減しないから」 「い、一松さん?ちょっと怖…ん…」 問答無用でカラ松にキスして、無理やり口の中を抉じ開けた。 舌を入れて唾液を舐めとるも、カラ松はされるがまま、ギュッと目を瞑っている。 パニくってるのか、フリーズしてるのか、もう余裕がないらしい。 解放してやると、カラ松は既にとろけきった顔をしていた。 「は…う…」 「なにモノ欲しそうな顔してんだよ」 「そんな顔してない…っ」 嘘はよくないね。 早くしてほしくてたまらないって、股間は反応してる。 よし、いいこと思いついた。 「ホント、カラ松見てるといじめたくなるんだよねー」 「一松…?」 ボソッと呟いたのを、カラ松は聞き逃さなかった。 俺はカラ松から離れて、パーカーを脱いでベルトを外した。 「ねえ、今日は自分でしてみなよ」 「自分でってどういう…」 「上に乗ってさ、俺を気持ちよくしてよ」 「……むっ、無理だそんなの、一松の上とか…!」 カラ松は一瞬固まって首を横に振った。 また想像したな。 でも俺は引かない。ここまできたら、後は畳み掛けるだけだ。 詰め寄られるとカラ松は嫌だと言えなくなるんだ。 「いつもカラ松股開いてるだけじゃん。マグロとヤるのは飽きたっていうか」 「な…っ」 「魚のマグロなら美味いけどさ、カラ松はなあ」 「う…お、俺…築地に売られるのか…?」 「ずーっと寝てるだけならね」 カラ松は混乱してるのかよくわからないこと言ってるけど、築地に並ぶマグロでも思い浮かべたんだろうか、とうとうボロボロと泣き出した。 泣き顔マジブサイクなんだけど、マジそそるんだけど。 カラ松は涙を拭うと、俺を睨み付けた。 「寝ろよ…」 「は?なんだって?」 「そこに仰向けに寝ろよ…!」 やっとヤる気になったか。 ほら、嫌なんて言わせないよ。 カラ松って、おそ松兄さんほどじゃないけど負けず嫌いなとこあるよね。 演劇部なんて個性のぶつかり合いみたいなとこにいたくらいだから、根は気が強いのかもな。 『あ、ぼく、イッちゃう!イッちゃうよお…ッ!』 『いいよ…トド松…俺ももう…』 『や、なか…ッ、だして…っあ、イク!にいさ、ああああ…っ』 ちょうどあっちも終わったみたいだし、今度は俺らのターンだな。 →→→ |