お留守番



今日は僕がオフで兄さんが遅番。
だから僕は一人でお留守番してたんだ。
けれど、やっぱりノボリのいない休日なんてつまらなくて、暇を持て余した僕はベッドでごろごろしていた。
いつもツインベッドで一緒に寝てるから気づかなかったけれど、一人だと大きすぎる。
兄さんの枕に顔を突っ伏してみると、当然兄さんの匂いがするわけで。

(…あ、どうしよう)

ちょっとえっちな気分になってきちゃった。
早く帰ってこないかな。
兄さんが帰ってきたら、抱きついて、ちゅーして、押し倒したい。
それで、子どもみたいに眠る兄さんの横顔をずっと眺めてたい。

「ただいま戻りました」

あ、兄さん帰ってきた。
部屋を出て急いで玄関に向かう。
やっと兄さんに会える。

「おかえりなさい、ノボリ!」

玄関には帰ってきたばかりの兄さん。
数時間ぶりに兄さんに会えたのが嬉しくて抱きつくと、兄さんはびっくりしながらも頭を撫でてくれた。

「いきなりなんです、」

「今日一人だったから寂しかったんだ」

「ずっと家にいたのですか?」

「うん」

相変わらず引き込もってばかりですね、なんて言いながら兄さんは上着を脱いだ。
そのまま僕は兄さんの腕を掴んで部屋に向かう。

「一日家にいて何をなさっていたのです?掃除はしてくださいましたか?」

「えへへ…」

「…まさか、一日中ごろごろしていたのですか」

「だ、だってベッドからノボリの匂いするんだもん」

兄さんは制服から部屋着に着替えながら呆れた溜め息をついた。
あれ、兄さんなんか疲れてる?
目が虚ろだし、残業しんどかったのかな。
弱ってる兄さんも可愛い、というか…やらしい…。
こう、変に弱々しくて色気があって。
やっぱり、えっちしたい!

「ノボリ、あのさ」

「はい?」

「えっちしたくなっちゃったんだけど…」

「……申し訳ありませんが、生憎私は疲れておりまして」

う、だよね、だめだよね。
でも僕は諦めないよ、だってしたいもん。

「でも僕このままじゃストレスたまって仕事できない」

「ええ?なにをおっしゃっているのです」

「お願い、ノボリ。僕もう我慢できない」

小首を傾げてお願いすれば、兄さんは僕の「お願い」に揺らいでいるのか、困ったように動揺している。
そんなわずかな隙を僕は見逃さなかった。
なんだかんだで兄さんは優しいから僕のお願いは断れないんだ。
あともう一押し。

「優しくするから、ね」





「あ、あ、っ、くだ、り…っ」

「なぁに?ノボリ」

結局、断りきれなかった兄さんは僕に押し倒されてこの状態。
兄さんの中には僕のが入ってて、きゅうきゅう絡みついてくる。

「も、わたくし…っ、むり、です…っ」

真っ赤な顔した兄さんは、いつみても、何回みても、いやらしくて可愛くてきれい。
そんな兄さんを犯しているのが僕だけなのが嬉しくて、ついイジメたくなっちゃう。
優しくするって言ったのに、ごめんね。

「僕、まだ一回も出してない」

兄さんはさっき挿れただけでイッちゃったけどね。
疲れてるなんて言っておいて、ここは正直なんだから。

「兄さんの中、ひくひくしてる」

「っ、いわない、で、くださいまし…っ」

「えへ、すっごく気持ちイイよ」

「あっ、や、あぁあ…っ」

兄さんだって、涎まで垂らしてここも震わせて、またイッちゃいそうなのかな。
お布団をギュッて握って、気持ちよさそう。

「はぁ、はぁ、もう、くだり…、」

やっぱりイッちゃいそうみたいで、兄さんは泣きそうな目で訴えてくる。
兄さんってば、中擦られるとすぐイッちゃうんだから。

「もうイッちゃいそう?じゃあ僕も」

兄さんのそれを強く握りながら上下に擦って、激しく何回も抜き差しを繰り返す。
すぐに収縮が強くなって、兄さんの反応が変わった。

「ふ、あッ、や、そんな…っ、ああ…!」

「ここ、ぐちゃぐちゃだよ?」

「っ、や、ああっあ、…ッ」

あ、もうイきそう。
兄さんがすごく締めてくるから、これはさすがにだめ。
出そうになったところで思いっきり強く打ち付けると、兄さんは泣きながら喘いで僕をさらに煽る。

「やぁ、あ…!はげし、です…っあ、あっ」

「…っ、ノボリ…っ」

「ッああ!あ、あ、あ…っふああ…!」

締め付けが気持ちよすぎて我慢できなくて、びゅくびゅくと中に吐き出したのと一緒に、兄さんもイッちゃった。

「ノボリ、」

ずるずる引き抜くと、疲れはてたのか、兄さんはもう眠っていた。
しまった、やっぱり無理させちゃったみたい。
後できっとお説教だろうなぁ。
そうなる前に、兄さんが目を覚ましたら真っ先に謝らなきゃ。
それから、今度こそ優しくしてあげよう。
いっぱい甘やかして愛でて、言うこときいてあげよう。
そしたら、許してくれるかな。

「おやすみ、ノボリ」

兄さんの髪を撫でながら、僕もゆっくり目を閉じた。



――――――
2012.4.30
オチが思いつかなかった。
キャラがつかみきれてなくて、なんだかへんだよ!
ゲーマス意識して書いたつもりだったのに途中で混乱しましたorz

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