shame2





「ほら、はよしてくださいよ」

「いややって!」

「なら、これ白石部長とか千歳先輩に見せますよ」

「そ、それもいやや!」

白石と千歳に見られたらマズイもんが映ったケータイを見せつけられて、俺は必死に嫌だと懇願する。
部員にその動画を見られるという屈辱から逃れる方法はただ一つ。

「やったら、オナニーしとるとこ写メらせて」

なんと、俺がひとりでしとるとこを撮らせることやった。

「むり!ほんまに無理や!」

「ほな、やらしい謙也さんの動画、白石部長に送信してええですね」

「あかんー!」

そう、光のケータイには、前したときの恥ずかしい動画が保存されとる。
それのせいで、俺は光に脅されとる。

「どっちも嫌やなんて、謙也さん我儘っすわ」

「ワガママはどっちやねん!」

「はぁ?大人しく謙也さんがオナニーしとるとこ写メらせてくれたら、俺やって文句言いませんよ」

オナニーて簡単に言うとるけど、一人でしとるとこ見せるなんて恥ずかしくて無理や。
しかもそれを撮影しようなんて。
データが残るうえに、それをネタにまた脅されるかもしれへん。
それは困る、とても困る。

「こうなったら、強行手段にでるしかないですね」

「あ、こら!なにすんねん!」

「脱がせてるだけっすわ」

壁にもたれるようにして座らされた俺に逃げ場はない。
ジャージにベルトはないから、ちょっと引っ張られると脱げてまう。

「ちょ、やめぇや!」

「抵抗するんですか?」

「……」

くそ、あの動画がある限り逆らえん。
そのうち、ぜんざいおごれて言われるんやないやろか。
抵抗しなくなった俺は光にされるがまま脱がされて、下半身だけなんも衣類がない状態になった。

「さて、謙也さん」

「いやや」

「できんのやったら手伝いますよ、ね」

光は俺の手を掴むと、自分の手を重ねてちんこを握らせた。
そのまま軽く揉むように動かされると、すぐに反応を返してきた。

「ん…っ、や、ぁ…」

「あれ、ちょっと勃ってきましたね」

「うぅ…」

「身体は正直、ってやつですかね」

「知らんわ…、ん、ぅ…」

動かしとるのは光の手やけど握っとるのは俺の手やのに、勝手に動かされて、どっちが何をしとるのか混乱してくる。
今、感じとるのは光の動きのせいなんか、俺の手が熱いからなんかわからん。

「ひか、あ…」

「もう一人でできますよね?」

「む、むり…っ、むり…」

「はい、やってください」

笑顔でお願いしとるけど、裏にやらんかったらお仕置きするでって言葉が透けて見える。
でも、こんなんできん。

「やってくれんのやったら、動画送信しますね」

「いややー!」

「それやったらはよしてもらえます?」

「う、うぅ…、」

これ以上嫌やって言うてもきっと無駄や。
もっとひどいことされる前に素直に言うこときいた方がええかもしれへん。
それはそれで光の思うつぼやと思うけど。

「ほ、ほんまに、撮るだけやんな…?」

「はい」

「それ使て、またなんかしろって脅したりせん?」

「しませんよ」

「…わ、わかった」

覚悟を決めて、自分で右手を添えた。
光はそれを見てケータイに視線を落とした。
カメラ、起動したっぽい。

「さ、謙也さんどうぞ」

「……う、」

どうぞ、て言われても。
光はケータイのカメラを通して俺を見とる。
撮る気満々って感じやな。

「んっ、…く」

ゆっくり、上下に動かしてみたけど、まだ撮らんのやろか、光はケータイの画面を見つめたままや。
早く終わってほしいんやけど。

「は、ぁ…んん…、」

「そんな緩くてイけるんですか?」

「むり…」

「やったらもっと速く動かしたらええんちゃいます?」

「それもむり…っ」

「でも苦しいのは謙也さんですよ」

「…〜っ」

こういう状況で嫌がっても無駄やっちゅーことは前回学習済みや。
少し早く動かしてみると、だんだん気持ちよくなってきて、完全に勃起したちんこから我慢汁が漏れた。
光は一瞬こっちを見ると、ふと笑ってまたケータイを見た。

「はい、撮りますね」

カシッ、とかいうて写真撮られた。
なんでこんなん光が撮りたいんか理解できんけど、ちゃんと保存しとるっぽい。
顔とか真っ赤やと思うし、それになにより光が俺のことやらしい目でみとるのが恥ずかしい。

「こっちもいじらなくてええんですか?」

「ひゃっ、う!」

光はアナルに指を擦りつけてきた。
そっちもなんて、無理すぎる。
いやだ、そんなとこも撮られるんか。

「そっちは…っ、はず、かし…」

「ちゃんとできたらご褒美あげますから、」

「ごほーび…?」

聞き返せば、光は耳元で、

「気持ちいこと、いっぱいしてあげますよ」

なんて、低い声で言うた。
そんなん光がしたいだけやんとか思ったけど、耳に息がかかったり、光の声がエロかったりで、身体の熱が一気に上昇した。

「ね、やから頑張って」

ちゅ、と軽くキスされると、俺はもう目の前でにこやかに意地悪なこと言う光にドキドキしてどうしようもなくなった。
これだからイケメンは卑怯や。
ずるい、かっこええ。

「ん…、わか、…た」

言われるがまま、再び右手で握りながら、今度は膝を曲げて左手の中指をアナルに押し当てた。

「っん、く、ぅん…っ」

「いい子ですね」

「ふぁ、あ、はぁ、あ、」

第一間接を埋め込むのが限界やった。
格好も恥ずかしいけど、何より自分でアナルいじって感じとる姿のが一番恥ずかしい。
これ以上奥は無理、と首を振って訴えたけど、光は無視して用意しとったローションを指の入っとるとこに垂らしてきた。

「ひ、んッ!や、もうむり…っ」

「無理なら送信するまでっすわ」

「ややっ!が、がんばる、から…」

「ならええです」

ローションのおかげで滑りがよくなってしもたそこは、どんどん深くまで指を飲み込んでく。
第二間接が入ったところで、光が俺の薬指を勝手に動かしてきて、二本目が入れられた。

「ふああ…っ!ああっ!あっ、あ!」

「さて、撮影再開といきましょか」

「あ、やあ…ッ、んん!あああッ!」

恥ずかしくて引き抜こうとしたら、なんともいえん感覚に身体がびくびく震えて、それ以上動けんくなってしもた。
そんな俺も撮りたいみたいで、ピピッて、手ブレ補正までつけて、一人でやらしいことしとるとこ撮られた。

「こっち、疎かになってますよ」

「ぅ…、ん、」

すっかり動かすの忘れとった右手を上下に動かすと、中がきゅっと締まるのがわかった。
いつも俺にするときこんなんなっとるんかな。
あかん、恥ずかしい。
こんな、気持ちくてたまらんみたいな反応しとるなんて知らんかった。

「一人でいじってこんなしとるなんて、やらし…、」

「ッおまえが、やらしとるんやろ…っ」

「そうでしたね」

くすくす笑って、光はまた一枚写メった。
もうあかん、むっちゃ恥ずかしい、はよ終わってほしい。
それが裏目に出たんか、いつのまにかどっちもぐちゃぐちゃ音がするくらい早く動かしとった。
そうすれば当然イキそうな感覚がきて、もう恥ずかしいとか忘れて夢中でいじりまくった。

「あ…っ、イキそ…っ、ん、あ、イッちゃう…!」

「イッてええですよ」

「っあ!や、でる…っ、でる…ッあああ!」

思ったよりたくさん出てしもて、いつもより長くイッた。
余韻でぼーっとしとる間に、光はケータイを閉じて自分のベルトを緩めると、俺の足を持ち上げた。

「じゃ、ごほーび、あげますね」

「えっ、や、ひか…!?っあ!や、ああッ!ああああ…っ!!」

いきなり、ずぷずぷと奥の奥まで光のが入ってくる。
指でしたときより、ずっと奥の方に挿れられて、お腹がきゅんきゅんする。

「あ、だいぶ解れてますね」

「ひ、ん!やや…っ、あぅ、そんな、まだ、うごかんでやぁ…っ」

「動かんと終わりませんよ」

「やだっ、やぁあっ!ひか、やめ、やだぁ…ッ!」

「やから、やだやだ言われると余計したくなるって」

「ひああッ!や、はげし、ぃ、ッ、やだ…っ、」

まだイッて間もないのに、息つく暇もなく動いてくる。
ガツガツ揺さぶられて、出したばっかのそこは、とろとろとだらしなく残った精液を溢れさせとった。

「ん、あ!あっ!ぅ、ん、んっ」

「これ、撮れんのが残念やな」

「…っ、あほか…っ、あ、あ、やぁ…っ」

ときどき前立腺にあたるのが気持ちよくて、反論もできん。
こんなとこ撮られてしかもちゃんと保存されたらたまらん。
誰かにみられでもしたらやばいやんか。

「さっきいい子にしてましたからね、謙也さんの好きなとこ、いっぱいしたげますね」

「ふ、ぇ…、あっ!やッ、そこばっか、やだ!あか、やや…っ」

刺激が強すぎたんか、無意識に足がガクガクし出す。
光は気持ちよさそうな俺をみてさらに前立腺を集中的に擦ってきた。

「ひ、ああ!やだ、やだ…っ、そこばっかややぁ…っ!」

「嫌やなくて、もっとやないんですか?」

「あ、あっ!へんに、なっひゃあ…ッややあ…!」

気持ちいいとこ擦られて、後ろだけでイク感覚が強くなってきた。
アナルと連結してちんこから精液が押し出されそうなになるのが恐くて、もうぼろぼろ涙が出た。

「ふぇ…や、だ…あッ、イク…っ、でちゃうぅ…っ」

「ん、ええですよ」

「い、く…っ、イク!あッ!ふぁあ――…」

トコロテン状態でイッた二回目は、気持ちよすぎて声が掠れて出んくなるほどやった。
イッとる間、精液がずっと出続けて、気持ちいいのが長く続いた。

「っは、はぁ、はぅ…」

「ずっとイッてましたね」

「う、るさ……、ッあ!なんや!」

言い返そうとしたとこで、光は脱力した俺の足を持ち上げ、高くあげた。

「というわけで、俺まだ一回もイッてないんで、お付き合いしてくださいね」

「へっ?ッひあ!?あ、や、やだ!や、ひかぁ…ッ」

「俺が二回出す前に謙也さんが一回イッたら三回するんで」

「そんなん、むり!」

「そこは平等にいきましょうよ。写真はちゃんと保存してありますから嫌とは言えませんよね?」

「ちょっおまえ!卑怯者!…あっ!ああ!」

そんなこんなで、結局、また俺にしてほしいことさせるための材料を与えてしもた。
素直に言うこときいた結果がコレとか、ほんまなんやねん。
今度また脅してきたら絶対やらんからな!……たぶん。










――――――
2011.12.28
謙也さんいじめるの楽しすぎて前より光がドSになった気がします(笑)
あ、謙也さんが光に勝てる日は一生やってこないでしょう^^
ゆずるさまリクエストありがとうございました!

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