我慢できない!





もうすぐテストがある。
そんなことは俺も白石部長もわかりきっとることで、一緒に勉強しようって白石部長の家まできたからには勉強せなあかんこともわかっとる。
やのに、なんで結局こんな方向になってまうんや。

「ひかる…」

「ちょ、白石部長…っ」

白石部長は床に座る俺に迫ってくると、胸の辺りで手を這わせた。

「ええやん、テスト勉強は後で」

「白石部長はよくても俺はよくないです」

「なんであかんの?光、勉強せんでもできる子やん」

それは確かにそうやけど、でも得意科目だけや。
俺は白石部長と違て苦手科目がないわけやないんやし、苦手な古典はちゃんとやらなヤバイ。

「なあ、ええやん…」

「…っ」

するするとやらしい手つきで、白石部長は俺の胸を撫でる。
上目遣いにドキッとしつつ、あかんと理性を保つ。

「ひかる…」

甘ったるい声で俺の名前を呼ぶのがあまりの可愛くて、くらっときてしもた。
白石部長の色仕掛けのせいでだんだん理性が危うくなってくる。
あかん、勉強せな。

「ほら…俺のもうこんなやで…」

白石部長は固くなったそれを俺の膝に擦りつけ始めた。

「ちょ…っ」

「ん…はよ光のちんこ欲しい…」

少し荒い息づかいと、とろとろの目。
睫毛長いし、色白いし、髪もええ匂いするし、男なのが勿体無いくらいや。
男やのに妙な色気があると思う。

「あかんですって、」

それでも頑張って突き放すと、白石部長は拗ねたようにむくれてそっぽ向いた。

「もうええ、俺一人でする」

「え…っ」

白石部長は自分のベルトに手をかけて下着ごと全部下ろした。
そのまま足を広げて、こっちに全部見えるようにすると、完全に勃っとるどころか先走りで先端が光っとるそれを包み込むように持って、上下に扱きだした。

「ん、ん…あ…はぁ、」

くちゃくちゃ、たまにする音と白石部長のやらしい姿に下半身が反応してきた。
やばい、いや、あかんて。

「してくれへんの、やったら、こっちも…んん…」

空いとった右手をケツの方に伸ばし指も突っ込み始めて、いよいよ俺の理性がヤバイことになってきた。

「ん…ほら、ぐちゅぐちゅ…は、あん…」

見せつけるように足を高くあげられたら、指が入っとるのがよくみえるようになった。
第一間接が埋まって、第二間接で引っかけるように中をかき混ぜれば、やらしい音がいやでも耳に入ってくる。
両手を使ってちんことアナルを弄る白石部長とか、えろすぎて下半身にくるわ。
生唾ごっくんしとる俺に気づいたのか、笑みを浮かべて薬指も入れ始めた。

「はぅ…あ、はぁ…、あん、あっ、にほん、はいってしもた…」

あっさり二本目も咥えると、口端から涎が垂れてシャツに染みをつくった。
腰が浮いてまうほどよがっとる白石部長の目はとろとろで、物欲しそうに俺の方を見る。

「ひか、る…ひかるの、ほしいよぅ…」

「いや、でも…」

「ひかるのが、ええ…ひかるのでして…」

そんな甘い声で俺のこと求められたら、もう押し倒す以外にどうしたらええのかわからん。
テスト勉強せなあかんのに、でもまだ古典はテスト遅いし、まだせんでもええよな。
化学はこの人に教えてもらって、数学は謙也さんに教えてもらってそれで、それで。

「…っ、とりあえず、ベッドあがりましょか」

よし、明日から本気出す。
まだテストまで日にちあるし、今日だけならええよな。
うん、今日っちゅーか今回だけやし。
期末テストはさすがにこないなことでけへんから、今回だけな。
俺は自分にそう言い聞かせた。

「ひかる…はよ、バックでガンガン突いて…?」

俺と同時にベッドにあがった白石部長は、後ろを向いてケツをつき出した。
ひくひくと震えるアナルは少し赤みがかかっとって、やらしく俺を誘う。
挿れやすいように自分からアナルを拡げられれば、俺の理性はひとたまりもない。
やらしすぎる、もう耐えられん。

「ちょっと待ってくださいね」

おれは準備をするべくパンツをおろして、先端を押し付けた。
くちゅ、とカリの部分を埋め込むと中がびくびく痙攣してそれだけでイキそうになってしもたけど我慢して、押し広げるように少しずつ入っていく。

「んっ、あ…ひかる…っ」

「…は…」

「あっ、う…、ひあ!?あ!ひかるの、はいって…ッ、ふああッ!!」

何かの拍子にずるずると奥まで一気に入ると、俺はもう我慢できずに、さっき言ったみたいにガンガン突きまくった。

「あッ!やああ!ひか、るぅ!」

「…っ、」

「ひゃあ!や、あっ、はげ、し…っ、はげしすぎ、ああ!」

がっちりケツを掴んで激しく突いてやれば、待ちわびた快感を悦ぶように喘ぎ声があがる。
自分で慣らしてくれたそこは、いきなり激しくしてもそれなりに出し入れしやすくて気持ちいい。

「んなこと言うて、激しい方が好きなんと、ちゃいますか?」

「あああッ!すきぃ…っ、はげしいの、すき、やからぁ…っ」

「なら、もっとしたりますよ」

「あーッ!あああ!きもちぃ…!ひか、の…ずぽずぽ…っ、もっと、おねが、あああ!!」

抜けそうなところから一番奥まで何回も擦り付けるようにして、前立腺の辺りも責める。
深く突けば、きゅうきゅう締めてくるから、イキそうになるのを必死で堪えた。

「あっ、そこ、すき…っ、そこもっと…おくまでこすってや…」

「ここですか?」

「ひ、ああ!そこ…っ、あん!ひかるの、ちんちんすごい…っ、おくまで、ああんッ!」

白石部長の顔は汗と涎でベタベタで、気持ちよさそうな声でさらに煽られて、頭ん中はこの人の中に出したいっちゅーことだけ。
ここもどろどろにして、出された余韻に震える白石部長がみたい。

「は、ひ、ああっ、も…い、あ!い、ひゃう…ッ」

「ん、俺も…どこに出してほしいですか?」

「なか…っ、ひか、の、なかにほし…い、あッ、も、イクぅ!ふぁああ…ッ!」

「…っあ、ぁッ」

前触ってへんのに、白石部長はトコロテン状態のちんこから、だらだらと精液が漏らした。
俺も中に吐き出して抜けば、ぐちゃぐちゃになったアナルから泡立った精液が漏れて、シーツにシミをつくっていった。





「んっ、あ…っ」

「もー、白石部長のせいでこんな時間やないですか…」

「やん、あぁ、ああ…ッ」

さっき出した精液を掻き出そうと白石部長の中で指を動かすと、びくびく震えながら小さい喘ぎ声が聞こえる。
いつもなら自分でやるのに、今日は俺にしてほしいなんて我儘言うから仕方なくしとるんやけど。

「ほら、全部出ましたよ」

「はぅ…あ、ん…」

指を抜いてティッシュで拭いてやると、ひくひく反応を返してきて、ちょっとだけクラッときた。
さっきしたばっかやのに、さすが中学生といったところやろか。

「ん…ひかる…もっかい…」

「えっ、明日休みやないですし、体ダルくなりますよ」

「やって…光が中弄るからまたシたなってしもた…」

あんたがしてって言うたんやろ。
とは言えず、

「な、今度は俺が上乗るから」

光とシたい、あかん?
なんて上目遣いで言われた日には、断る選択肢は粉々に砕け散ってしまう。
まあ、今日だけはええって決めたし、明日から本気出すからもう一回だけなら。

「しゃあないっすね…後一回だけですよ」

「おおきに、大好き」

そう言いながらほっぺにキスされたら、ほんまにしゃあないなと思うばっかで、どうしようもないくらいこの人のことが好きなんやって自覚する。
しかも、甘えたで色っぽくてかわええこの人は俺のことが好きやって言うし。
せやからこのおねだり上手な人の言うことは断れないうえに、また一緒に気持ちよくなろうななんて言うもんやから、心臓がバクバクしてまう。
ああもう、悔しいけど俺も大好きや!















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2011.9.21
いつもより激しめのえろになっちゃった気がするんですけど…通常運転ですね!
光蔵久しぶりに書いたので楽しかったです^^
遥さまリクエストありがとうございました!

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