「謙也さん、今日は俺が突っ込みますから」

「おー光KENYAの話か?ツッコミするん?ほな俺がボケたらええ?」

「そっちやなくて、謙也さんが下っちゅー意味で」

「下?ええと、ボケに上も下もあらへんと思うんやけど」

「俺が、謙也さんの、ケツにいれるっちゅー意味で!」

「ああケツん中に突っ込むんな、うん……………はい!?」





reversal





我ながら、絶妙で見事なノリツッコミやったと思う。
なんて感心しとる場合やない。
顔真っ赤にしながらこっち見とるかわええこの子は、俺の家に来てさあヤろうっちゅーとこで何を言い出したかと思えば、まさかの上下交替を申し出てきた。

「せやから、俺が、謙也さん中いれて、気持ちよくさせたいんです」

「あの、光くん、気持ちだけは受け取ったるから落ち着いて」

落ち着いてます、て睨まれても説得力あらへん。
光を気持ちよくさせるのも、光ん中いれるのも俺の役割やろ。
気持ちはありがたいけど、それやったらフェラとかしてくれた方が嬉しいんやけど。

「なんで光が上やるん?」

「あの、俺、いっつも気持ちよおさせてもらってばっかやから、たまにはて思って…」

「いや、それやったら突っ込まんでもええんとちゃう?」

「…やって、後ろでイクのむっちゃ気持ちええから、謙也さんにも、したりたくて…」

うあ、顔真っ赤でうつむいちゃって、かわええなあもう。
せやけどそれとこれとは話が別や。
上だけは何がなんでも譲れへんで。

「あのなぁ、俺は光が気持ちよさそうな顔しとるの見るだけで十分やから」

「せやけど…」

「俺が光のことよくさせたくてしとるんやから」

「でも…」

なんも言い返せん光は口を尖らせた。
よし、これで俺の立ち位置は守られた。
俺はあくまで光をよくする側やから、光にされるのはちょっとな。
うんうん、て心の中で頷く。

「せやから、光はおとなしく…」

「でも、でも、やっぱあかんです!」

「へっ?うわ!?」

いきなり勢いよく覆い被されて、俺はベッドに押し倒された。
あらかじめ用意しとったらしく、光は鞄からガムテープを取り出して、ビッと広げた。

「光!?なんやそれ、まさか…!」

「謙也さんはじっとしとってください」

「え…ちょ!なにするん!」

「強行手段っすわ」

両手を頭の上にもっていかれて押さえつけられる。
俺の方が年が上とはいえ誕生日は半年も変わらん光は意外と力があって、抵抗しても、寝とって体制悪い俺が敵うはずもなく、あっちゅーまに手首をぐるぐる縛られてしもた。
しかもご丁寧にヘッドに巻きつけて。
さては最初からこうするつもりやったな。

「光、これほどいてや!」

「いやです」

「ほんまに、痛いから!」

「やかましいっすわ」

「もがっ!」

今度は口にガムテ貼られた。
息ができんしガムテの変な臭いが鼻につく。

「んんんー!」

「よし、これでええですね」

準備が整ったらしく一息ついた光は俺を見下ろすと下半身に手をのばし、たどたどしい手つきで俺のズボンを下ろしていった。

「ちっ、なんやまだ勃っとらんやないですか」

「うぐ、んんー!」

「しゃあないっすね…」

俺のちんこが出され、光の赤い舌がペロッて先っちょを舐める。
うわ、光のフェラとかいつぶりやろ。
先っちょペロペロ舐めとるだけやのに、あんま慣れとらん舌使いが逆に興奮する。

「謙也さん、どうですか?」

「ん、うぅ…」

「はぁ、ん…」

そない上目使いで見られたらヤバイっちゅーねん。
あかん押し倒したい。
けどガムテが絡まって痛いし身動きとれんし。

「ん…もうこんなやないですか」

「う、んぅ…うぅ…」

「ほんま素直な身体ですね」

「んっ!んぅうー!」

じゅぷ、と上から全部咥えられて手と一緒に頭も上下に動かされる。
気持ちええうえに挑戦的な目付きがむっちゃエロい。
ここまでは、まあええんやけど、問題はこの先や。

「うぐ、う…っ」

「でそうですか…?」

「…っ、う、んん…」

「じゃあ、そろそろこっちもしましょうか」

つーっと、唾液がケツの方に垂らされるんがわかって、いよいよ大変なことになってきたと血の気が引いた。

「うぐ!うぅうー!うー!」

「ミスって爪刺すかもわからんので、ちゃんとおとなしくしとってくださいね」

「ううう…うぅー…!」

頼むから爪は切っといてや!
そんな心の叫びは虚しく、光の指がケツにあたった。
や、やばい。もう限界や。
爪がそこにあたって、尻の穴にピリッとした痛みが走る。

「謙也さん、」

(あかん、もう無理!)

いくら光のすることでもこれはさすがにちゃう。
第一間接が入ろうとしたその瞬間、俺はガムテを力づくで引きちぎった。
そして、口のガムテを取りながら、そのまま反対側に光を押し倒した。

「え…っ!」

「形勢逆転や」

「は!?ちょっ、ん、ん…っ」

光にキスしながらやったら、その辺に転がっとったガムテで光の腕をぐるぐるに巻きつけてベッドに繋ぐのは楽勝や。
ものの数十秒でさっきと逆の状態に早変わりした。

「ちょっ、今日は俺が…っ」

「はいはい黙ってなー」

「なっ、う!うぅうー!」

俺の口に貼られとったガムテを、今度は光の口に貼って塞いだった。
ズボンを脱がしてやれば、先走りでぐちゃぐちゃのちんこが物欲しそうに震えとって、ちょっと笑えた。
ほんまはされる方がええくせに。

「光やってこんなやん」

「ふ、ぅ、んッんん!」

「ん?扱いてほしいん?」

「う!?んぅ!うう、う、うう…ッ!」

目尻に涙いっぱい溜めて、息し辛そうに鼻息荒くして。
やっぱ光はこっちのがお似合いや。

「あーあ、どろどろやん」

「う、うう…」

「もうイクん?」

光がこくこく首を振ったのを合図に、ちょっと強く握って本格的に扱いた。
そうすれば、光は小さく喘ぎながら身体をびくびくさせて、すぐに射精した。
さすがに息苦しそうやったからガムテを剥がしてやったら、キッと睨まれた。

「…ッの、アホ!今日は俺がするて言うたのに…!」

「ごめんて、ちょっと光がかわええもんやから」

「っ、い、今から俺がしますから、これほどいてください」

「え、もうされたい気分なんとちゃうん?」

射精したばっかやのにまだ勃っとる光のちんこを触ってやると、光は顔を真っ赤にした。

「ち、が…っ、俺が、する…」

「はいはい無理はよくないでー」

「あ…っ!?」

光の腹についた精子をケツの穴に塗りたくって指をあてると、ひくひくしとるんがわかって、ついにやけてまう。
もう飲み込もうとしとるし、やらしいケツやんなあ。

「なあ光、ここ、むっちゃひくひくしとるのわかる?」

「や、あ…っ」

「はよ欲しくてしゃあないんやなぁ」

「っひ!あっ、ああッ!」

光の精液がローションの代わりになって、楽に一本目の指が入った。

「あっあ!や、ひっ、ふあ、あ!」

「二本目もいくで」

「ッひぃあ!あああ!あっ、や、あか、そこ、らめぇ…っ」

「呂律回っとらんやん」

「あうう…っ、あ、やあ、あああ!」

ぐりぐりと奥に埋めていく度に、光の口からは気持ちよさそうな喘ぎ声が漏れて、俺の理性を煽る。

「けんや、さ…っ、あっ、あっ」

「なんや?」

「ふぁ、あ…っ!あ、も、もう…っ」

「ん?気持ちええん?」

「え、え、から…っ、あっ、けんやさん、の、いれて…」

そんなん言われたらほんま下半身にくる。
あかん、さっきの反動で光のことめちゃめちゃにしたい。
突きまくって、イかせてやりたい。

「ひかる…っ」

「へっ?あ、あっ…や、や!ああああッ!!」

もう我慢でけへんかった俺は光の足を無理やり広げて、ずぷっ、と勢いよく突っ込んでしもた。

「あッ!あああ!いっ、ああ!」

「なぁ、ほんまは、いれられる方がええんやろ?」

「は、あっ、ち、ちゃう…っ」

「せやけどこんな喘いどって、いれても喘ぎまくりやろ」

「そないな、こと…っあ!や、あっ!」

足を高く持ち上げてもっと奥に腰を進めてやれば、光の中がキツく締まる。
喘ぎ声も高くなって気持ち良さそうな顔するもんやから、もっとよがらせてやりたくなる。

「ここ突かれるの、好きやんなあ」

「ひあうッ!や、ああ!やめ、らめ…っ!あッややあッ…!」

前立腺を擦ったら、引きちぎられるくらい中がきゅうきゅう締まってきた。
むっちゃ気持ちええ。
光ももうイきそうなんか、ちんこの先から先走りをトロトロ溢れさせとる。

「けんや、さぁ…っ、で、る…っ、でちゃう…っ」

涙でぐちゃぐちゃになった顔で、必死に訴えてくる。
そんなん、余計いじめたくなるだけやのに。

「なあ、イキたいんやったらちゃんとおねだりせなあかんで?」

「う、や、やあ…っ、イ、イク…!も、も、むりれす…!」

「無理やない。ちゃんと言いや」

「ふ、あ…うう…い、イかせ、て…くらさい…ッ、おねが、します…っ」

もう赤面しすぎて倒れるんとちゃうかってくらい光の顔が真っ赤になって、俺の下半身も限界を迎えた。
このかわいさは反則やって。
かわいすぎる。

「…ほな、いくで…っ」

「ひっ、あ!や、ふああ!あ、あああああぁッ!!!!」

光の一番感じるとこを擦るみたいに突いたら、光のちんこから白い液体がポタポタと腹に零れていった。
同時に中がビクビクして、俺はさっきより少なくなった精液を中に出した。

「あぅ…けんや、さ、ぬいて…」

「あ、すまん」

ゆっくり光の中から抜けば、俺ので癖のついたそこはぽっかり空洞ができとってこの上なく卑猥やった。
それ見て生唾飲んどったら、光にものすごい形相で睨まれた。

「今日は、俺がするて、言うたのに…」

「や、あの、すまんて」

「絶対許さん…俺の気持ちを踏みにじった謙也さんなんかもう知らん」

「え、ええええ!」

「もう絶交や。それが嫌やったら謙也さん、今から股開いてください」

「は!?」

今度はにっこり微笑む光が逆に恐くて、とりあえず相当怒っとるのだけはわかった。

「謙也さん、さあ、」

「む、むりやって」

「絶対掘ったる…!」

「ひいいいいいい!!」

こらから俺は、しばらくケツ(の穴)を守りながら過ごすハメになるのやった。















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2011.8.4
結局やっぱり光は受けのままなんですけどね^^
ゆうさまリクエストありがとうございました!

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