無限的行為2 久しぶりに謙也さんの家に呼ばれて、嫌な予感はしていた。 「じゃーん!これなーんだ!」 普段の数倍ウザったい顔をした謙也さんが、俺に銀色に輝く何かを見せる。 ほっそいペン?みたいなもんやった。 「なんですかそれ」 「まだ内緒や!」 「はあ?」 「ええから、ほらベッドおいでや」 言われるがまま俺はベッドに座る。 この間、早漏防止リングを試した謙也さんはそういう変なグッズ集めるのにハマってしもたみたいで、今日もまた変なもん買うてきとった。 「ひかるー」 「ん…っ、」 雰囲気もなんもあったもんやない。 謙也さんは、ちゅって俺にキスしながら、さっそくシャツん中に手を入れてきた。 部活後やからまだちょっと汗ばんどって、乾くまで触られたくなかったんやけどまあしゃあない。 ちゅーか、部活やった後にまだこんなことできる自分らもちょっとアレやけど。 「んっ、や、」 乳首をくりくり弄くられて、自然と声が漏れる。 マズイ、今日は下に謙也さんの家族おるからあんま声出すとあかんのやった。 「光、もっと声出してええで」 「いや、っすわ…バレるやないですか」 「テレビ見とるからわからんて」 「っあ!や、あっ、あ!」 爪で引っ掻かれて、大きい声が出てしもた。 こんなんでほんまええんかな、むしろもうバレとるんとちゃうか。 不安になりながらも、気持ちええことには勝てんから、俺はもう快感に身を任せるしかない。 「光、シックスナインしよ」 「え…なんで、めずらし…」 「ええから、はよ」 その目を見れば何かを企んどるのは明白やった。 とりあえず言われるがまま謙也さんの顔を後ろに股がる。 謙也さんが俺のズボンを脱がしてきたのと同時に、俺も謙也さんのズボンのベルトに手をかけた。 「んっ、あっ」 俺のズボンを全部脱がせた謙也さんが、さっそくちんこの先を舐めてくる。 いつもと変わらんな、て思っとったら、先っぽをつつくみたいにするだけで、ちゃんとしてくれへんのに気づいた。 「けんやさん…っ」 「ん?」 「…っ」 「なんや?」 なんやって、そんなん決まっとるやんか。 裏スジ舐めてほしいのに、そこが弱いってわかっとるはずやのに。 「なんでも、ないです…」 「ふーん、なら光も舐めてや」 謙也さんのに舌を這わせるけど、焦れったくて腰が自然に動きそうになって、それを抑えるのに必死で集中できん。 焦らすなんてこと、どこで覚えてきたんや。 「光、ちゃんと咥えてや」 「ん…ぅ、んん…」 「手も使てな」 自分は好き放題言うて、ずるい。 悔しさを紛らわそうと、謙也さんのを咥えて手を動かした。 それはすぐおっきくなって、喉が苦しくなる。 「ん…っ、んんん…」 「光のここ、えっちな汁が出てきたで」 「や、あ…っ」 我慢汁を舐めとるみたいに、ちろちろ先端を軽く舐められる。 ヤバイ、そんな舐め方されたらもどかしくでむずむずしてくる。 出したくても出せんのやから、この間みたいに何回もされるのよりよっぽどタチが悪い。 ひとまず謙也さんの口から離れようと腰を浮かせたけど、すぐに引き寄せられてしもた。 「こら、動いたらあかん」 「せやかて…」 「せやかて、なんや?」 「……っ、う…」 下半身に力が入って射精感だけはくるのに決定的な快感がもらえなくて波が引く、それの繰り返し。 早くなんとかしたいのになんともできないのが辛い。 出したい、出したくてしゃあない。 「よし、そろそろこれ使たろか」 「…?」 やっと舌が離れて開放されたと思ったら、今度はさっきのペンみたいなやつを持ち出して、それを俺の後ろに持ってった。 こっからじゃ見えんし、何されるんかちょっと恐い。 「力抜いとってなー」 「は、い…、っあ!?な、にっ、いたい!いたい!」 突然、下半身に傷みを感じた。 ちんこになんか突き刺さっとるような、今までに感じたことがない感覚。 「なに、したんですか…いたいです…っ」 「尿道バイブいれただけやけど?」 謙也さんは、尿道バイブとやらを一回抜いてさっきのペンみたいなやつを俺に見せてそう言うた。 「この前した時、ここに爪たてたら光イッたやん?せやから開発の余地あるかなー思て」 「いや、開発とかせんでええですから、ほんまに痛いんで」 「だんだんよおなるって」 「なりませんて!むっちゃ痛いんすよ!」 「なるって。ほら、開発したるから」 「いっ、あ!や、ああ!」 また激痛が走る。 さっきから先端ばっか舐めとったのは、これをするためやったんや。 性感帯の開発て、こんなとこ気持ちよおなるわけないやん。 そりゃあんたは楽しそうにしとるけど、むっちゃ痛いんやで。 「スイッチいれるでー」 「ま、やめっ、あ!あぁああああ!」 何が起こったのかわからんくて、頭ん中真っ白になった。 どうやら、スイッチが入って中が震動してすぐ、俺はいつのまにか謙也さんの胸に射精してしもたみたいやった。 「あれ、もうイッたやん。これそんな気持ちええん?」 「ちゃう…っ、きもち、よおない…っ」 なんやこれ、むっちゃ恐い。 勝手に出るとか、どうなっとるんや。 痛いって、確かに思ったはずやのに、なんで出たんや。 「ふーん、ならもうちょい頑張ろか」 「へっ?ぅあ!や、あかんです!いたい!やあああ!」 ありえへん、もっと奥まで突き刺してきよった。 痛くて痛くて、もう涙が出てきた。 気持ちよくなんかない。 俺のちんこは謙也さんの玩具と違うで。 「ひああ!も、やめ、ああ!」 「おー、光のちんこ、ぶるぶるしとる」 「や、や…言わ、といて…っ、あっ、あ、あぁあッ」 「あれ、ちょっと気持ちよくなってきたん?」 「いや、あ…っ、ちゃう、ぅ、ああッ!でる!またでる!や、ああああ!!」 今度はイッた感覚がちゃんとあって、ちょっとしてから射精した。 なんか知らんけどいつもよりむっちゃ気持ちよくて、イッとる時間も長かったから、身体がびくびくしてしもた。 「またイッたなあ」 「はぁ、はぁ、はぁ…」 「ここもなんかほしそうにしとるやん」 「んっあ!」 謙也さんは一旦尿道バイブを抜くと、指で俺の尻の穴を弄りだした。 それは気持ちええ。 痛くないし。 「うわ、飲み込もうとしとるで…やらし…」 「あ、あ…、」 「なあ、指いれてほしいん?」 「う…っ、ふあ…」 入り口をぐるりと円をかくように触ってくる。 それでも中にはいれてくれへん。 痛いことはすぐするのに気持ちええことは焦らす、そんなんもはやイジメやんか。 「こんなひくひくさせて…えっちやなぁ」 「っあ、ちゃう、あ、っ!」 「ちゃう?そうですの間違いやろ?」 ああもう焦れったい。 調子こいとる謙也さんにイライラする。 「けんや、さん…」 「ほしいならちゃんと言わなあかんで」 「謙也さんの、ください…」 「それぐらいやとまだあかんなぁ」 「っあ、あ…」 第一関節の半分くらいが中に入ってきた。 でもそれだけ。 それ以上奥に入ってくるわけでも、動いてくるわけでもない。 「ほらちゃんとお願いせな」 「け、謙也さんの、ちんこください…っ」 「それじゃまだあかんなぁ」 「っ、謙也さんの、ちんこ、おしりにいれてください…っ」 「ギリギリ不合格」 指が抜かれてまた周りを撫でられる。 泣きそうや。 どうしたらええんかわからん。 「せやなぁ…謙也さんのおっきいちんこ、光のお尻にいれてぐちゃぐちゃにしてくださいって言うたらええで」 そんな恥ずかしいこと言えるわけない。 でも、言わなしてくれへん。 選択肢はないんや。 「けんや、さんの…っ」 「謙也さんの?」 「お、きい、ちんこ、…っ」 「おっきいちんこを?はよ言わなあげれんなぁ」 ニヤニヤしよってからに。 恥ずかしくて涙ぐんできた。 絶対、顔真っ赤や。 「っ、ひ、ひかるの…っ、おしり、いれて…っ、ぐ、ぐちゃぐちゃに、して、くださ…っ」 「まあ、合格やな」 「いっ!ああッ!」 謙也さんはまた尿道バイブをちんこに刺して俺の下から抜け出すと、バックの体勢でちんこを擦りつけてきた。 早く欲しい。 これでもかってほど焦らされたんやから、早く挿れて突いて。 「そんなにこれがほしいん?」 「ふあ、あ…っ、あ、」 「こんなひくひくさせて…やらしい尻や…」 「っう…あ、あ…」 やらしい尻でええから、はよしてほしい。 はよ、いれて、ぐちゃぐちゃにして。 「これがほしくてしゃあないんやなあ…」 「あぅ…う…ああ…」 「いれるで」 「あっ、ぁあ、あああ…ッ!」 ぐぷぐぷ音をたてながら、いきなり謙也さんのが俺ん中に埋め込まれてく。 焦らされただけで慣らされとらん穴は思いの外すぐに広がって、簡単に入っていった。 待ち遠しかったその感覚を、身震いしながら受け入れていく。 「こっちもしたらなあかんかったな」 「っひ!?ぃあっ、やや、あああ!!」 ちんこに突き刺さったバイブが振動し始める。 もう麻痺してきたんか、おしっこが出そうなむず痒い感じとハンパない吐精感だけが蓄積されて、それは容赦なく俺を追い詰めた。 「やあっ!け、やさぁ…っ!」 「なんや?」 「これっ、抜いてください…!」 「あかん、いつもよりむっちゃ締まっとるもん」 「や、やですっ!へん、やか、らっあ!」 あかん、これ、ちょっとずつ癖になってきとる。 だんだん気持ちよくなってきた気もするし。 俺ドMとちゃうのに、なんで。 「あっん!や、ふあ、あぁあ…」 「ちょ、ひかる…締めすぎ…っ」 「や、って…っ、これ、あか、あ…っ!」 よだれが引きっきりなしに溢れて、自分からもっと気持ちよくなろうと無意識的に腰が動いとるのがわかる。 ガンガン突かれてちんこの中まで責められたら、尋常やないくらい気持ちよくなった。 やらしい身体やな、て自分で思ったけど止まらへん。 気持ちよくて、自分でもどうしたらええんかわからんから。 「は、ああ…!んっ、あんっ!や、あ!」 「むっちゃ気持ちよさそうやな」 「ああッ!ああッ、や、っひぅ…っ」 「これ気に入ったん?」 「あーっ!やあああ!!ひ、ひゃめれす!あああんッ!」 謙也さんは振動の強さを大きくした。 ちんこの中がぶるぶるしとる。 しかも前立腺ばっか突かれて、気持ちよさに腕が身体を支えきれんくなって崩れ始めた。 もうあかん、むっちゃ気持ちええ、またイキそうや。 「ひあっあん!も、でるっ!やあッ、でるッ!あか、ああ!」 「ひか…っ」 「ああッ!でる…っ、あ!イク…!や、あ、あぁあああ…っ」 「…ッ」 何かが弾けたみたいな感覚に全身が言うことをきかなくなって、ただポタポタと精液が尿道バイブを伝ってシーツに染みをつくった。 いつの間にか謙也さんもイッたみたいで、引き抜かれた途端に中から液体が溢れて太ももを伝った。 「シーツ、よだれでベタベタやん…そんなよかったん?」 「ちが、ひあっ!や、これっ、抜いてください…っ」 イッた感覚がなくなった頃、まだ刺さったままの尿道バイブは引き続き俺のちんこの中で振動を繰り返しとった。 「はいはい、ちょっと我慢しいやー」 「う…っ、あ!いあッ!ああ…!」 ゆっくり抜かれたそれは、精液でべたべたに汚れとってやらしい。 俺の精液で錆びたりとかせんのかな、てちょっと思った。 「…もう、それ嫌です」 「えー光むっちゃよがっとったやん」 「はあ?むっちゃ痛がっとったの間違いやないですか?」 「え、やっぱ痛かったん?」 「あたりまえですわ」 おろおろしながら謙也さんは「ごめんなー」て謝った。 謝るくらいならやらんどけばええのに。 「じゃあこれもう処分しよか」 「え、もう捨てるんですか」 「光が気持ちよくないんやったら持っててもしゃあないやん?」 たった一回使ただけって無駄な出費やんな。 ちょっと勿体ない。 「……まあ、とっといたらええんちゃいますか?」 「なんや、ってことはやっぱよかったん?」 そんな目を輝かせて言われても。 まあ謙也さんはすぐ調子に乗るから、ちょっと意地悪なくらいが丁度ええな。 俺はため息を吐いて、謙也さんが予想する言葉とは違うことを言うたった。 「ちゃいますわ、今度は謙也さんにそれ使てやろうと思って」 「えええ!!それは堪忍してやあ〜!」 ちょっと痛かったけど、ほんまはハマりそうやからもう嫌や、なんてよう言わんから。 ―――――― 2011.5.17 あんまり続きっぽくならなくてすいません>< それにしても焦らしプレイってなんでこんな書いてて楽しいんでしょうね(笑) 郡さま、素敵なリクエストありがとうございました!^^ フリリク一覧へ 表紙 |