love potion





「謙也ー」

「ん?」

「これなんや?」

「は?」

部活が終わった後、二人きりの部室で白石が机を指してそう言うた。
見ると、なにやら液体の入った茶色い小瓶が置いてあった。

「栄養ドリンクとちゃう?プロテイン的な」

「俺もそうやと思うけど…これ放置してったら腐らん?」

「ああ、そうかもなあ」

「ちゅーか、誰のやろ。部室に私物持ち込むなっていっつも言うてるのに」

ぶつぶつ言いながら小瓶に書かれた英語のラベルを読む白石。
ただでさえユウジがお笑いテニスで使う小道具やらなんやら大量に持ち込んどるもんなあ。
金ちゃんと財前の食い物で冷蔵庫はいっぱいになっとるし。
まあ、廃棄せなあかんわな。

「ふーん…パワーアップなんとかって書いてあるなあ。やっぱ栄養ドリンクみたいや」

「そんなんに頼らんでもええやんな、俺らまだ十代やで?」

「せやな、明日注意したるわ。っちゅーわけで、これは俺が飲んで処理したる」

「え、俺も気になるからちょっととっといてや」

グイ、て白石はそれを全部飲んで瓶を部室の隅にあるゴミ箱に捨てた。

「あー!全然ないやん!」

「いや、まだあるで」

「え、しら…っ、」

白石の唇が俺の唇に覆い被さって、隙間から変な味の液体が入ってきた。

「にっが…もー、いきなりはあかんで」

少し垂れたそれを拭う。
最近の白石は積極的や。
自分からちゅうしてくるし。

「今日、謙也ん家いってええ?」

ほら、こんな風に誘ってくる。
まあ俺としては大歓迎なんやけどな。

「なんや、ちゅうしたらムラムラしたん?」

「ん、やって最近シてへんし…」

「せやな、ええよ。おいで」

久しぶりやから加減きかへんかもなあ、なんて思いながら、ぎゅっと白石を抱きしめた。





家について俺の部屋にあがった白石は、すぐにスイッチが入ったらしい。
俺に寄りかかってひたすらキスばっかしてくる。
あと、感じた違和感。

「けんやぁ…んん…」

「ん、ちょ、おちつけや」

「むり、なんか…へん…」

そう、変。
身体がやけに熱くて、とにかくムラムラする。
えっちんときはいつだって興奮するのは当然なんやけど、そうやない。
明らかにいつもと違った。

「ん…けんや、みみ…」

「しら、ん、なん…」

白石は俺の耳を甘噛みしながら舐め始めた。
ピチャピチャやらしい音が耳に響いてますます興奮する。
もうちんこ勃ってきたし、ちゅーか完璧に勃起しとるやん。

「あ、あかん…も、」

「白石…?」

白石は俺の耳を舐めながらベルトを緩めてちんこ扱きだした。
こんなこと初めてや。
俺の前でひとりえっちする白石とか、レア物やで。

「ああ、あっ!あか、あ…イク!」

「え…、」

「あっ、や、やああっ!」

ほんの数回動かしただけやのに、白石はイッてしもた。
白い液体が床に飛び散って、部屋中に白石の匂いが充満する。
なんや今日の白石エロすぎる、むっちゃやらしい。
あかん、いじめたくてしゃあない。

「むっちゃ早いやん。しかもまだ勃っとるし」

「う…」

「勝手に俺の前でオナニーしよって」

「ご、ごめんなさい…」

「これはもうお仕置きやな」

その辺にあったケータイ充電器を引っこ抜いて、白石のちんこに巻きつける。
イッた余韻で動きが鈍くなっとるからすぐに出来たけど、自分でも解けんくらいぐちゃぐちゃに縛ってしもた。

「や、これ、はずしてやぁ…」

「後でな。すぐイクだらしない白石にはちょうどええやろ」

また射精しそうにぷるぷる震えとるそれは、真っ赤になってさっきより膨らんできた。
可哀想なことしたなという罪悪感よりも、もっといじめたいという過虐心が沸く感じがする。
もっとヒドイことしたい、泣かせたい。

「ほら、自分の指いれて慣らせや」

「うん…」

白石は指を口に入れて唾液でベタベタにすると、そのままケツに埋め込んだ。
いつもならこんなこと言わへんし、言ってもたぶんやらんのに。
今日は一体どないしたんや。
やっぱり俺も白石も変やで。
ああ、でももうどうでもええくらいエロい気分になってきた。

「あ、あ…っ、」

「くちゅくちゅいわせて…やらし…」

「や、あっ、ひあ、あ…っ」

「指増やしや」

「ふあ、ああ…っ!」

ほんまに二本の指を入れて自分で解しとる。
自分で言うたとはいえ、さすがにびっくりやで。
第二関節辺りまで入っとるんちゃうか、これ。

「けんやぁ…」

涙目で俺に訴えかける白石に、思わず生唾ごっくん。
今にも泣き出しそうな顔にゾクゾクする。

「ちゃんと言わなあかん。なにが欲しいん?」

「けんや、の、おっきいちんちん…おれの、だらしないおしりに、ぶちこんでください…っ」

こないなこと言うなんて思っとらんかった。
むっちゃやらしいしかわええ。
完璧理性飛んどるやん。
いや、たぶん俺もやけど。

「それやったらちゃんと俺の舐めなあかんやろ」

「うん…」

「ほら、白石の大好きなちんこやで」

俺がちんこを出すと、白石はすぐに飛び付いてきた。
我慢汁を丁寧に舌で受け止めながら、美味しそうにしゃぶりつく。
エロすぎや、エロすぎ。
しかもいつもより敏感になっとる気がする。
気持ちよすぎるやろ。

「あむ…ん、ふ…」

「おいしい?」

「ん、おいひい…けんや…はよ、ちんちん…」

口から抜くと、白石は猫みたいに、ころん、てベッドに寝転がって自分からを足広げた。
ヤバイ、むっちゃ犯したくてしゃあない。
ひくひくさせながら俺を誘うそこに今すぐ突っ込みたい。
もう我慢なんかでけへん俺は、白石を組み敷いて先端をぐりぐり押しつけながら挿入した。

「あああっ!けんや、の、しゅご、ひい…、おっきい…っ」

「もっと奥もがええやろ」

「ひ、ひゃああ!イク!そんな、おく、イッちゃうううう!!」

「まだいれたばっかやで…」

「あああん!イク!イクぅう!」

奥まで挿れた瞬間、早々に白石はイッた。
ちんこに巻かれたコードのせいで射精はせんかったけど、中がビクビクして気持ちよくて、余韻に浸らせる隙も与えずに俺はむちゃくちゃに出し入れした。

「けん、あっ、あかぁ…っ、はげ、し、ああっ!」

「白石のケツはこないに激しくできるくらい緩いんなあ…」

「ごめ、なさぁ…や、ああっ、ああんッ」

じゅぽじゅぽ、音をたてながら白石ん中を味わう。
緩いなんてウソ、いつもよりむっちゃええ感じなんやけど。
白石の喘ぎ声もやらしすぎるし。

「あんっ、けんやの、あっ、ちんちん、きもちい…っ、」

「白石ん中も、ええで…美味しそうに俺のちんこ咥えとる」

「ああんっ!け、けんや、の、おいひい…っ、けんやのちんちん…ええよお…っ」

「ならもっとしたる」

「ひああああん!!らめ、らめぇえッ!」

ベッドがギシギシ鳴りまくるくらい激しくピストンして、ぐちゃぐちゃに犯す。
いくら久しぶりで加減きかんからって、これはさすがにヤバイ。
ただ気持ちよすぎて腰を振りまくることしかでけへん。

「け、やあ…イク、またイクぅ…」

「我慢しいや」

「やあ…みるく、だしたい…っ、いっぱいぴゅっぴゅしたい…っ」

「まだあかんって」

「あか、や、ひああんっ、イク!やああ!あぁあああ…っ」

待ちきれない白石はまた空イキして、トロッて情けなく精液が一滴裏スジを辿った。

「勝手にイキよって…」

「ああっ、ごめ、なさぁあ…っ、やあ!」

「お仕置きや。壊したる」

「あひっ、ぅあ、や、あぁあん!」

いっちゃん奥まで挿れてはギリギリまで引き抜いて、ちんこ全部で抜き差しする。
お仕置きしているのに嬉しそうに締めてくるあたり、ほんまに淫乱やと思う。

「おしり、ふあ、ええよぉ…っ、けんや、ちんちん…、あああ…」

呂律もめちゃくちゃ、もう何言うとるんかわからんくらい乱れとる。
たぶんええとこにあたっとるんやろなあ。
そう思いながら、ラストスパートをかける。

「あ、…だすで…っ」

「ああ、い、あああ…っ」

何回か脈打つみたいにちんこがびくびくして、そのまま白石ん中にぶちまけたった。
抜いてやれば、だらしない白石のケツから俺の精液が溢れだした。
それからすぐに白石は俺に跨がった。

「ちょ、白石…っ」

「まだ、たりひん…っ」

ずぷ、と俺のちんこを埋めて、腰を振りだした。
イッたばっかでふにゃちんやから入らんやろとか思ったけど、なんでか俺のちんこは萎えとらんし、それどころかまだ射精したりん。

「おく、まで、きとる…っ、けんやの、ちんちん…いっぱいやぁ…」

「ん…、しらいし…」

「やあぁんっ!またイクぅ!とって、これとってぇ…!」

「イクんはやすぎやって…っ」

「やっ、て…っけんやの、おっきくて…っ、あああッ!きもち、い、いあ、あ、あ…!あか、イク!」

中がビクビクしながらキツくなってきて、やのに白石は腰振りまくってくる。
うあ、また出てまうかも。
そんな動きまくったらあかんて。
あ、もう出る、

「おねが、おねがいやから、あああッ!とって!とってやあ!」

「っあ!やばい…!」

「ひああ!あ、あ、ああああああ…!!」

コード解いたろ思ったけど間に合わんくて、また中出ししてもた。
ずっと射精でけへんくて限界やったんか、白石のちんこから精液がどんどん溢れ出した。
ほんまに壊してしもた、どないしよ。
ああでも、もっと壊したい。
まだしたりんのは白石も同じみたいで、今度は座位の体勢になった。





結局あの後またヤリまくって二人してダウンして、白石は家に泊まってった。

「で、昨日のってなんやったんやろな」

次の日の朝、学校行く準備し終わった俺は、着替えとる白石にきく。
白石は顔を真っ赤にしてうつむいた。

「白石むっちゃやらしかったし」

「もー思い出さんといてや!恥ずかしい…」

「いやいや、でもアレはさすがにおかしかったやん。なんか変なモンでも食ったっけ?」

「変なモン?」

「「あ、」」

昨日の栄養ドリンクみたいなやつを思い出した。
もしかして、アレか?
あれ、そういう飲み物やったん?
なんて、そんなわけないよなあ…。
誰のかもわからんし、なんで部室にあったんかもわからんし。
うーん、やっぱそういう気分やっただけやんな、きっと。















――――――
2011.5.3
きっとオサムちゃんが置いてったのだな、と書いてて思いました(笑)
ユウキさまリクエストありがとうございました!^^

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