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部活後に残ったのは、俺だけじゃなくて千歳も財前も一緒だった。
どういうことだろう。
俺に相談があるというから残ったのに。

「なんや、自分らも白石に呼ばれたん?」

「そうたい」

「それやったら俺用無しやん」

さてはリア充になった俺に対する嫌がらせだな。
イラついて部室を出ようとしたら、白石と鉢合わせになった。

「お待たせ、どこ行くん?」

「いや…千歳とかおるんやったら、俺、用ないやろ…せやから、帰ろうと思って」

そう言うと、白石の目付きが変わった。
おかしい。
白石の雰囲気がいつもと違う。
いつもの柔らかいオーラじゃなくて、重くのし掛かるような、プレッシャーを与えられているみたいな、そんなオーラを纏っている気がする。
目が合わせられない。

「ちゃうで、俺らが謙也に用あるんやから」

「は?白石がオーダーのことで俺に相談したい言うたから残ったんやで?」

「すまんすまん、せやけど用はあるさかい帰らんといてな」

ニッコリ笑う白石。
それがむしろ恐い。

「で、用ってなんなん?」

「うん、謙也、ゆかちゃんと付き合うことになったよな?」

「や、まあ、そうやけど…」

改めて言われると照れくさい。
けれど、白石は次に意味不明なことを聞いてきた。

「別れる気はないん?」

「は?何が言いたいんや?」

「ええから、はよ答えてや」

「あらへんわ。どないしたん、そんな話やったら帰るで…」

ゆかちゃんと付き合って一日目で別れるなど、思うはずがない。
というか俺が先に好きになったというのに、それはありえないだろう。
意味がわからなくて扉に手をかけた瞬間。
左手を思いっきり引っ張られた。

「なに俺らから逃げようとしとるん?」

「いや、別に逃げるわけやなくて」

白石に掴まれた左手首がじわじわ痛くなっていく。
三人の俺を見る目も何かおかしい。
もしかして、三人もゆかちゃんのことを好きだったのか。
それで俺が付き合うことになったから、嫉妬しているのか。

「財前、ベルト貸してや」

「はい」

財前は自分のベルトを緩めてズボンから抜いて白石に渡した。

「俺らから逃げる悪い子にはお仕置きせなあかんなあ」

「なっ、なんやねん…っいた!」

白石はベルトで俺の両手首をきつく縛った。
ぎゅっとキツく縛られ、手首に激痛が走る。

「いたっ、いたい…っ!」

「もっとしたるわ」

「い…っ!?ぅあ…ッ!」

ベルトがギリギリ音をたてるくらい結ばれて、何がなんだかわからないうちに俺は床に叩きつけられた。

「…ッ!!」

それからすぐに白石が俺のシャツを無理やり引きちぎる。
恐い。
意味がわからないこの行動も、意味がわからない白石の言葉も、ただただ、恐かった。

「さっきからなんやねん…っ、なにがしたいんや…!」

「謙也があかんのやで…」

「お…おれ…?」

「せやで、俺らは謙也のことずっと前から好きやのに、ぽっと出の女なんかと付き合うからあかんのや」

「…好き…?」

「おん、愛しとるんや。せやけど謙也はあの女んとこにいった。当然俺らはそれが気に入らんからなあ…もう無理やり犯して謙也を俺らのもんにしようてなったんや」

俺の予想を遥かに上回る回答だった。
ゆかちゃんと付き合った俺を妬んでこんなことをしているのではない?
自分が混乱しているのがわかる。
それでも、ずっと脳内に警報が鳴り響いているのは確かだった。
逃げなければ。
けれど、立ち上がろうとしても手を後ろで縛られたせいで動けないうえにしかも足に力が入らない。
三人に囲まれて恐くて、動けなくなってしまったのだ。

「いや、や…っ、なんで…」

「そげん可愛く嫌がっても無駄ばい、みんなもう我慢できなか」

「いやや…っ、」

「かわええなぁ謙也は」

白石が優しく首を撫でる。
それが気持ち悪くて気持ち悪くて、けれど白石は友達だから蹴り飛ばすなんてできない。
千歳も財前も、大事なチームメイトだ。
もうどうしたらいいのかわからない。

「白石部長、これ動画でとっときましょか」

「ああ、それがええなあ。財前、上手いこと頼むわ」

「了解です」

財前が構えたケータイがピピッと鳴る。
こんなものを録画してどうするつもりだ。
まさか、口封じのため。

「ほら謙也、ええ声で鳴いてや」

「…っ」

首を振って嫌がっても、三人を喜ばせるだけだった。
いやらしい目で俺を見る白石は、俺のズボンに手をかけ、ベルトを緩めた。

「謙也のここ、今からたくさんいじめたるからな」

「な、に…」

「そないに恐がらんでもええやん、気持ちええことしたるのに」

ズボンを下ろされた後、ボクサーパンツまで下ろされそうになって、はっとした。
このままだと下半身をさらけ出すことになって、しかもそれを財前が録画しているケータイに保存されてしまう。
そんなの嫌だ。
俺は足をバタつかせて抵抗した。

「こら謙也」

「いやや!やめてや…っ」

「……千歳、」

「ん?……ああ、」

白石からの視線で何かを感じとった千歳が俺の目の前でしゃがみこむ。

「お仕置きばい」

「や!いや!いたぁ!」

乳首を思いっきりつねられて、痛みで意識が上半身に集中する。
その隙にあっさり脱がされて、シャツ一枚の姿になった。
三人の視線が明らかに下半身に向けられていて恥ずかしいなんてもんじゃない。

「あれ、まだふにゃふにゃやなあ」

「まあ今からおっきくなるとよ」

「まあそうやけど。財前、もうちょいアップで録りや」

「はーい」

財前が近くに来る。
それと同時に白石が自身を揉みだす。

「や、あ…っ!ひ、ぅ…」

「かわええちんちんやなあ」

「やめ、いやや…っ、あか…ん…」

「あれ?謙也のここ、ちょっとおっきくなったんちゃう?」

下半身を見れば、ほんの少しだけ膨らんできていた。

「や、や…」

「目ぇそらしたらいけんよ、」

思わず目をそらすと、千歳が無理やり顎をつかんで下を向かされた。
白石は唾液を垂らして、さっきより乱暴に扱いた。
ぐちゃぐちゃ、卑猥な水音が部室に響く。

「ちゃんと見なっせ。ほら、ちんちん揉まれて固くなってきちょるよ」

「いや、やあ…」

「無理やりこんなことされてこんなして…謙也さん、変態やったんですね」

「ちゃう…、あ、や、しらいし…っ」

気持ちよくなんかない、むしろ気持ち悪いくらいなのに、俺の性器は固くなっていった。
射精感が最高潮に達して、もう我慢できない。

「…っ、あ!や、ああ!」

頭の中が真っ白になった。
波が引いて下を見れば、白石の手に白い液体が飛び散っていた。

「ちゃっかり感じとるやん」

「ちゃう…、ちゃう…」

「なにがちゃうん?」

「や、や…もう、やめてや…」

無理やり勃起させられて、無理やり射精させられて。
なんで、こんなことされければならないのか。

「う…、ひ、っく…」

「あーあ、泣いてしもたやんか」

「白石部長のせいやないですかー」

「ばってん、泣き顔もむぞらしかね」

俺の涙を千歳が舌ですくう。
気持ち悪い、恐い、どうしたら、どうして。
考えることが多すぎて、頭がパンクしそうだ。

「さて、誰から突っ込むと?」

「先に千歳ので拡張したらええやん。そしたら後から俺らも挿れやすいやろ」

「さすが白石、ムダなかね」

「せやろ」

変わらずぼやけた視界の向こうで、三人が何か話している。
そして、千歳が俺の前に来て、さっき出した俺の精液を尻の穴に垂らした。

「謙也のここは綺麗ばいね」

「なに…するん…」

自分の精液が尻に塗られていくのがすごく気持ち悪い。
千歳は、さらにそれを取り出した自分の性器と指にも塗りたくった。

「まずは一本たい」

「いっ、や、なん…っ、いやや…っ」

突然、尻に違和感を感じて身体が跳ねる。
今まで感じたことのない異物感。

「やめてや…っ、きもちわるい…っ」

「ほーら、大人しくしなっせ。後で痛くても知らんとよ?」

「や、いやや…っ、」

後で痛い。
これからされることに予想がついて、脳内の警報がさらに鳴る。

「千歳、このままじゃ埒があかん。もう突っ込んだらええわ」

「そうするばい」

足を持ち上げて、千歳の性器が押し当てられる。

「ひ、や、いあ゛あああああッ!」

痛い、痛い。
尻がメリメリ音をたてながら裂けていくのがわかる。
それでも千歳は強引に突き刺していく。

「いた、いたい!いややあ!やだ、や、あああ!」

「ええ声やなあ…」

「録画しといて正解でしたね」

「ほんまやな、後で送ってな」

「3000円でどうでしょう」

「商売上手…」

痛がる俺のことは眼中にない二人が頭上でそんな会話をしている。
千歳は千歳で、お構いなしに抜き差しをしてくる。
もう痛いを通り越して感覚が鈍くなっている。

「中に出してよか?」

「好きにしいや」

「やっ、いややッ!あかんっ」

「…っ、も、出すと…」

「なか、いややぁ!なかに、だした、らっ、あか…っ、あああ!」

めちゃくちゃに揺さぶられて、痛くて痛くて、中でドロリとした感触があった。
嫌だと懇願したのに、中出しされてしまった。
思いっきり精液を叩きつけられたせいでお腹が痛くて、気持ち悪さに吐き気がする。

「あ…あ…」

「ほな、次は俺やな」

「ッひ!い、ああ、あ…!」

放心状態にも関わらず、白石のが突っ込まれる。
千歳に拡張されたそこは、さっきより痛くない。
その事実に涙が込み上げる。

「おー、さすが挿れやすくなっとるなあ」

「あ、やぁ…、ひ、あ…」

「謙也ん中、むっちゃええで…」

「ああ、あ…っ、いや、あ…」

俺はもう、嫌だと叫ぶ力もなくなっていた。
ふと気づけば、千歳までケータイを構えて写真を撮っている。
結合部や、俺の性器や、泣き顔を。

「かわええなあ、謙也」

「部長はよしてくださいよー俺まで回らんやないですかー」

「後輩なんやからちょっとは遠慮しいや」

「こればっかりは無理ですね。俺もはよ謙也さん犯したいんで」

白石が終わったら次は財前。
メチャクチャだ。

「なあ謙也さん、こればらまかれたくなかったら、これからもおとなしく俺らに犯されとってくださいね」

珍しく財前が笑いながら俺にそう言った。
それを聞いて、俺はもう三人の玩具になってしまったのだと思わざるを得なかった。
親友だと、仲間だと思っていた三人は、これからも俺という玩具を弄ぶつもりだ。
いったいどこで間違った?
彼女を好きになってから?
三人に好かれてしまったから?
それとも、俺が三人と出会ってしまったから?
間違った場所を探すうちにまた腹の中がドロドロして、視界は涙で見えなくなった。















――――――
2011.5.1
予想以上に謙也いじめるの楽しかったです!笑
優美さまリクエストありがとうございました!

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