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*複数+謙也さんキャラ崩壊注意





passion





「白石…わからへん…」

「はぁ?なんでわからんの。こんなん去年やったやつの応用やんか」

「謙也さん、これ俺でもわかりますよ」

「なっ、なんやて!?」

「謙也はほんまアホやなぁ」

「くぅ〜っ!」

俺らは今、白石ん家でテスト勉強しとる。
なんでこのメンバーかっちゅーと、白石に勉強教えて言うたら財前まで教えてください言うて白石ん家で一緒に勉強会やることになったからや。
まあこんなかんじでワイワイ三人で賑やかにテスト勉強やっとった。
けど、もうどんだけ教えてもらってもわからへんくて俺は早くも諦めモードになってしもた。

「もう飽きたーわからへんー」

「はやっ!まだ十問も終わっとらんやろ」

「謙也さん、飽き性っすね…」

「もー無理やし、」

「あ、せや。そんな謙也にちょうどええもんがあったわ」

突然、白石は立ち上がって、何かを探すように机の引き出しを開けてさばくった。

「だいたい謙也はじっとしとるのでけへんからあかんねん。ほら、集中力がアップする薬や」

「え、薬?どうせそんなもん効かへんし」

「飲んでみなわからんやろ。俺は結構効果あったし、薬剤師の息子の言うことは聞いた方がええで」

白石が効果あったんなら間違いないか。
まあ薬っちゅーよりはサプリメントみたいなもんやろ。
集中力アップするんやったら飲んだってもええかな。

「ほら、お水」

白石はミネラルウォーターの入ったペットボトルを俺に渡した。
それを受け取って、ピンク色の変な錠剤を口にいれて飲んだ。

「お、なんかやる気でてきた気ぃするわ」

「そないに早く効果でるわけないやろ、アホやなぁ」

「やかましいわ」

せやけど、さっきよりやる気でてきた気がする。
もうちょっとだけ頑張ってみよ。






異変に気づいたのはそれから一時間後やった。
暑い。
なんや汗が止まらへん。
酸欠なんか、息が上がってくるくらい暑い。

「ちょお白石…冷房つけてや」

「は?なんで」

「なんやこの部屋暑ない?」

「俺は寒いくらいっすよ」

暑いのは俺だけなんか?
なんやおかしい。
むっちゃ気だるい。
熱でもあるんやないかっちゅーくらい火照っとる。

「謙也…もしかして効いてきたん?」

「なに、が?」

「お薬」

言っとる意味がわからへん。
ぼーっとする頭で考えて数秒後に思い出したのは、あのピンクの薬やった。

「ああ、集中力アップする、薬?」

「うん、ごめんな。あれ嘘やねん」

「は?」

「あれ、えっちな気分になる薬やねん」

ますます理解でけへん。
えっちな気分どころか、身体は熱いし息は上がってくるしで体調不良な気分や。

「いみ、わからん…」

「わかるやろ?ほら、ここ見てみ」

「…?……え…」

白石が俺の下半身に目線をやったのと同時にそこを見て、俺はびっくりしたのと恥ずかしいので死にたくなった。

「なんやこれ…」

むっちゃ勃っとる。
あかん、勃起しとるの見たら、急にちんこが熱なってきた。
なんや、おかしい。
なんでこんなことになっとるんや俺の身体。

「白石…っ」

「謙也はその薬と相性ええんやなぁ」

白石も財前も俺を見てニヤつくだけで助けてくれへん。
グルや、この二人。
せやけどなんでこないなことするんや。

「なん、で…こない、な…」

「なんで?俺らは謙也さんのこと好きやからしとるだけっすわ」

「そうそう、俺らに好かれた謙也があかんのや」

理不尽や。
二人の言うとることが理解でけへん。
頭ん中ぐるぐるする。
とりあえず、苦しい。
呼吸もままならん。

「はぁ…はぁ…っ」

「謙也さん、つらそうっすね」

「くる、し…」

「でも身体は正直やないですか」

「ひあ…っ」

財前が股間を触ってきた。
それだけのことやのに、変な声がでてしもた。
触られたとこが熱い。
おかしい、俺の身体やないみたいや。

「ええ反応するなぁ」

「いや、や…っ」

「むっちゃ勃っとるくせに」

「あっ、あか、やあ…っ」

おかしい、おかしい、おかしい。
ズボン越しに触られただけやのに、むっちゃちんこがびくびくしたんがわかる。
なんでこんな声が出るんや。
なんでこんな熱いんや。
なんでこんな。
頭ん中はもう「?」マークだらけ。
息も荒くなってきて身体がいうこときかへんし、酸欠で頭が変やし、とにかく下半身が熱い。
せや、トイレ行こう。
確かにそう思ったのに、

「も…さわ、て…」

触って。
なんでか真逆の言葉が出た。
これが理性が飛ぶっちゅーことか。
まさか身を持って体験するとは思わんかった。

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