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そのまま謙也さんは俺の手首を一つにまとめて頭上に回りこんだ。

「ちょ、なにするんですか!」

「光がかわええのがあかんのやで」

「はぁ!?」

謙也さんが何を言っとるのかさっぱりわからん。
わかるのは、二人とも様子がおかしいっちゅーことくらいや。
とにかくこの状況はマズイ、ほんまにヤバいでこれは。
なんとかして逃げなあかん。
けど、謙也さんが手首を離してくれへん。

「や、あかん!あかんです…っ」

「あかんとかこっちのセリフや…ほんまかわええ」

「にゃう!?や、ややっ!」

猫耳を唇ではみはみしながらもともとある耳を指で弄られたら、自分でもびっくりなくらい身体が跳ねた。
あかん、感じとる場合やない、はよ逃げな。
そう思っとるのに、下半身を見ればそっちもしっかり勃起しとって、矛盾した自分の身体に泣きたくなった。

「今楽にしたるな」

それに気づいた白石部長は、素早い手つきで俺のズボンを下着ごと下ろした。
男同士やし見られてもなんとも思わんはずやのに、やっぱ勃起したちんこ見られるのは恥ずかしい。

「いや、です…っ、やめてください…!」

「財前もたっとるやん、発情期なん?」

「にゃ、あっ、あ、にゃああ…っ!」

いきなりちんこの先端を咥えられて、反射的にやらしい声が出てしもた。

「光、猫耳ぴくぴくしとるで」

「あ、にゃあ、あん、にゃ…あっ」

「乳首もたっとるなあ…」

謙也さんは俺のシャツをめくって、乳首を指先で弾くみたいに弄った。
下半身が浮くような感覚がする。
白石部長は舐めるのを止めて扱いてきた。

「さっきまで泣いとったのに、こないにちんこたてて…」

「ちゃう、にゃ、あッ!」

「なにがちゃうん?発情期のエロ猫ちゃん」

「ふぁ、ああ…っ、ひぅッ」

先端をぐりぐりされて、袋の下も緩く揉まれる。
不規則な動きに焦らされたかと思えば突然強くされて、我慢汁がトロトロ漏れ出した。
そのせいで滑りがよくなったところで更に強く弄られて、もう射精しそうやった。

「あっ、あか、にゃあ…っ、でる、あ、っ」

「出してええで」

「あ、にゃああ、あああ…っ」

激しい扱きに耐えられず、俺は腹に精液を噴出した。
白石部長はそれをすくって尻尾に塗りたくった。
なにする気やと思ったのもつかの間。
突然、精液に濡れた尻尾を俺の尻の穴に入れてきた。

「いた、にゃ、あっあああ!!」

「自分の尻尾で感じとるん?」

「あか、あ、いたいです…っ!」

無理やりぐりぐり押し込まれて尻が裂けそうや。
それでも謙也さんが乳首を摘まんだり猫耳に息を吹きかけたりすれば、すぐに気持ちよおなって、俺のちんこはまた勃起してきた。

「ちょお白石、」

「なんや?」

「そろそろ交代しよや」

「ああ、乳首飽きたん?謙也もこっち触りたいん?」

「いや別に…」

「にゃあんッ!あ、ひ、ぁあ…」

謙也さんが面白くなさそうに乳首を引っ掻いてきて、痛くて甲高い声が出てしもた。

「はは、心配せんでも先に挿れさせたるよ」

「ええの?」

「おん、俺はミルクあげなあかんねん」

「ミルク?」

「せや、猫ちゃんはミルク飲むやろ?」

「お、おん…」

首を傾げながら、謙也さんは俺の下にきた。
手首が開放された今がチャンスやって思って身体を起こそうとしたけど、すぐに白石部長は俺の手首を包帯で縛ってベッドの足に繋いだ。
もう逃げられへん。
謙也さんは尻に刺さった尻尾を抜いた。

「にゃあっ、あ…っ」

「すっかり解れとるな…」

「謙也さん…っ、何するんですか…いやです…!もう止めてください…」

「すまんなあ…光かわええからムラムラしてきてしもたさかい許してや」

ズボンから謙也さんのちんこが出とる。
俺のより太い大きいちんこ。
今から何されるんや。
まさか、これ突っ込む気やないやろな。

「なに、するんですか…っ」

「何って決まっとるやろ」

「いや、あっ、にゃあ…っ」

「あーもう無理」

「にゃああ!あ、いや、あッ」

足を広げられて謙也さんのが押し当てられる。
痛いと思ったと同時に、入り口がメリメリ裂けるような激痛が走って、謙也さんのが入ってきた。

「いッいたい!にゃ、いた、あ!」

「きっつ…」

「にゃああッ!あ、ひあ、あっ」

痛い痛い、そればっか。
せやのになんでか時々気持ちええと思ってしまう。
猫男になって感覚が麻痺しとるんとちゃうか。

「財前、今からミルクやるからな」

「にゃあ…っ、なんで、すかっ、」

俺の頭上で白石部長は自分のちんこを扱いとる。
せやけど謙也さんが動かしてきたから、もうなんも考えられなくなった。

「けんや、さん…っ、い、あ!にゃあ、うごか、なぁ…っ」

「ごめん、我慢でけへんわ」

「にゃあ!ふぁ、あ、いたっ、あッ」

「あかんむっちゃ気持ちええ…」

謙也さんのが何回も出たり入ったりする。
その度に中が擦れて痛くて気持ちよくて、俺は必死に謙也さんにしがみついた。

「光…っかわええ…」

「あ、あか、ん、にゃん、っ」

「もうでそ…」

「あぅ、にゃあんっ、あ、いや…っ」

「ん…っ、でる…!」

「にゃああ!ああ、にゃあ…っ」

中でドロリとした感触があって、中に出されたってわかった。
お尻痛いし、お腹痛いし、気持ち悪い。
けど、なんでか俺のちんこはまだ勃起したまま。

「財前、喉渇いたやろ」

「ふぇ…?」

「ほら、ミルクやで」

「あ、にゃ、あ…っ」

白石部長のを咥えさせられて、精液を飲まされた。
苦い、変な味が口の中に広がった。

「謙也、出るの早すぎやろ。あっちの方もスピードスターってほんまなんやな」

「うっさいわ!やって光ん中めっちゃ締めてくるんやからしゃあないやろ」

「へぇ…ほな俺も挿れてええ?」

今出したばっかやのに、もう二人とも勃起しとる。
謙也さんのより太くないけど長いちんこ。
今度はアレが突っ込まれるんや。
それから、謙也さんのも口に入れられるんやろか。
謙也さんのミルクはどんな味するんやろか。
こないなこと考えて、俺ほんま発情期なんかな。

「はい…」

先輩に言われたら断れへんとか思ったわけやない。
ただ、無意識的に俺は頷いた。





朝起きたら、俺はベッドの上やった。
頭と腰を触れば猫耳も尻尾もなくなっとって、あれはやっぱり夢やったんかって思ったけど、二人は床におったし何よりあの黒い液体の入ったコップがあった。
それから、尻の痛みも。

「あれ、おはよ光…」

「お、おはようございます…」

「猫耳なくなったん?」

「みたいですね…」

謙也さんそれを確認した。
ああ、ほんまに猫男やなくなったんや。
これでまた白玉ぜんざい買いにいける。
明日新しいピアス買いに出かけれる。
白石部長も目を覚ましたみたいで、すぐに俺の頭に注目した。

「あー!猫耳なくなっとる…!」

「はい、」

「実験失敗やぁ…」

残念がっとるけど、効果が一日でほんまよかった。
もう二度と白石部長の誘いは受けんどこ。

「なあ、ところでこっちの緑の液体はなんなん?」

謙也さんはお盆にのったもう一つの液体を指差して言うた。
俺も気になっとった。
色が違うっちゅーことはきっと効果も違うんやないやろかって。

「ああ、これ?…謙也、飲んでみる?」

「いや、遠慮するわ…」

「まあ、もう時間たっとるからあかんやろな…特性カブ汁やったのに…」

「カブ汁…」

「え、それってカブトムシ化したりするん?」

「かもしれへんな」

とりあえず、効果が一日だけやったとしてもこっちの液体飲まされんでよかったわ。
それだけが救いやったかも。















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2011.2.22
せっかくなのでにゃんにゃんにゃんの日に。
なんだかとってすいません><
蓮さま、リクエストありがとうございましたっ!

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