*白石がアホの子です 「謙也、頼みがあるんや」 「なんや、改まって」 「うん…えっとな、顔射してほしいんや」 「……がんしゃ…がん……は!?」 (※)白石くんの美容法 今日家に行ってもええかて言われて俺ん家来たのはええけど、いきなりそないなこと言われて目が点になってもうた。 顔射て、どう考えても精液を顔にかけるのしか思いつかんし、ちゅーか白石の口からそないな単語が飛び出してくること自体ありえん。 あの真面目な白石が、「顔射」って言うたんやで。 なんやシュールなギャグみたいや。 「がんしゃて…顔に精液かけるアレ?」 「うん、せやで」 聞き間違いであってくれという密かな願いも、みごとに打ち砕かれた。 わけわかわらん、なんでクラスメイトに顔射せなあかんのや。 彼女おらんからって男にそないなこと要求するほどたまってへんし。 なにがなんだかわからへんくて頭ん中混乱してきた。 「せやでって…えーっと白石くん、どういうことでしょうか」 「なんかな、クラスのやつが言っとるのたまたま聞いたんやけど、精液を顔にかけるとお肌ツヤツヤになるんやて」 「は、はぁ…」 「せやから、はよぶっかけてや」 いやいやいや、いくら友達でもそれはでけへんって。 そないなキラキラしたおめめで見つめられても無理やって。 しかも、ぶっかけるっちゅーことは白石の目の前でシコらなあかんちゅーことやろ。 そないな恥ずかしいことでけへんわ。 「精液顔にかけてお肌ツヤツヤになるっちゅーのはほんまなん?ちゃんと調べたん?」 「いや、わからへん。せやから自分で試そう思て」 いやいやいや、それは調べよう。 そんなんネットとかで簡単にわかるやんか。 ああ、「聖書」て呼ばれ成績優秀で品行方正な白石蔵ノ介がついに頭おかしなってまった。 なんか変なもん食べたんやろか。 どっか頭ぶつけたんやろか。 「なんやその哀れみの目は」 「いや、白石が頭弱なってまったと思って…うぅ…」 「はぁ?弱なってへんし、正気や」 「やってそないなこと言い出したら心配なるで」 「そうなん?まあええわ、謙也がやる気ないんやったら俺からしたる」 「え!?うわ!」 いきなりベッドに押し倒されて白石が馬乗りになってきた。 うわ、手が股間に当たっとるし。 「ちょ、落ち着け!なんやいきなり!」 「しゃあないから俺が謙也の扱いて出したるわ」 「は!?あほか!ちゅーか自分のでしたらええやんか」 「自分のはなんか嫌や、汚い」 いやいやいや、何を言ってらっしゃる、俺のやって汚いっちゅーはなしや。 って、びっくりしとるし意味わからんくて混乱しとるのに、なんか知らんうちに股間がむくむく膨らんできてもうた。 ちょお待って、なんで反応しとるん。 「あれ、謙也ってホモなん?こんな固なっとるけど」 「ち、ちゃうし!触んなや!」 「ホモやないんやったらええやん」 「は?ちょ、やめ、!」 白石が俺の制服のベルトを外そうとしてきた。 俺は抵抗したけど、もつれにもつれてベルトが外れてズボン下ろされてまった。 あああ、どないしよ。 そりゃ白石は細いしまつ毛長いし色白やし美人やけど一応男やし、しかも俺ノンケやし。 なのに、なんで俺のちんこはこないに固くなっとるんや。 意味がわからん誰か説明してくれ。 「白石、頼むから止めてくれ」 「いやや。ほら、おとなしくしとき」 手を下着ん中突っ込まれて、ちんこの先端を揉んできた。 あ、やばい、それ気持ちええ。 身体は正直やから、つい快感に反応して下半身に意識がいく。 まあ、相手が白石やって気持ちええもんは気持ちええからしゃあない。 白石も一人でするとき、こないな風にするんやろか。 一人えっちする白石とか想像でけへんけど、でもきっとむっちゃエロいんやろな。 「あ、ぴくってした」 「っ…白石、やめ…」 「気持ちええんや?」 「…っ、」 下着から完全にちんこ取り出したと思ったら、今度はサオをごしごし激しく扱かれて、先走りが漏れ出した。 しかもそれが潤滑油みたいにぬるぬるしてさっきよりも気持ちええ。 人にしてもらうのって気持ちええもんやな。 「なあ、これは気持ちええ?」 「…は、…ぅ、っ」 サオと先っぽと両方弄られて、すぐに射精感はやってきた。 やばいもう出る限界や。 それを察したんか、白石は俺のちんこの先端に顔を近づけた。 どないしよ、このままやと白石の顔汚してまう。 「しらいし…!頼むからどいてや…っ」 「いややって言うとるやろ。ええからはよ出しや」 「あか、ぁ…っでるって!あ…ッ」 「ん…っ」 我慢しようと全身に力入れても、普段一人でするとき堪えへんからそんなん無駄な抵抗やった。 あっちゅーまにイって、精液が白石の頬を目掛けて発射された。 イッとる間は頭ん中真っ白で身動きどころか何か考えることもでけへん。 せやから、どくどく波打つように出る精液が徐々に白石の顔を汚してくのを、俺はただ見ることしかでけへんかった。 「うわ、すまん!」 「ん、ええよ」 精液まみれの顔で、白石はニコって笑った。 あー、やらかした。 白石の綺麗な顔が俺の精液でべたべたになっとる。 クラスメイトの顔を自分の精液で汚すとか、最低や。 「ど、どうするん?すぐ拭いてええん?」 「んー、すぐ拭いたらあかんやろ、たぶん」 「え、ほな乾くまで待つん?」 「まぁ、そうなるやろなぁ」 のんきにそう言うとるけど、はっきり言って精液でどろどろの白石はエロくてそそる。 もっと汚したいて思ってまう。 あかん、俺ホモやないけど白石はなんかあかん。 ホモとかノンケとか関係なしにそそる。 「…な、なぁ、精液って飲むのも体にええらしいで」 え、俺、今何て言うた? いくら白石に興奮したからってそりゃないやろ。 男に精液飲んでもらって何がええんや、絶体萎えるやろ。 「え、そうなん?」 「え…あ、うん…」 「へー、そうなんやぁ…成分とかがええんかなあ?」 またおめめキラキラさせて言うもんやから、つい頷いてまった。 こんな嘘信じて、ほんま健康のことになると見境ないわ。 あー、俺ホモやないのに、そんなアホな白石かわええとか思っとる。 やばい、俺ホモっちゅーか白石にハマりかけとる。 「なあ、まだ出るやろ?もっかいしよや。フェラしたるから」 「う、うん、わかった…」 会話の流れと勢いで了承したら、白石は萎えた俺のちんこの先端を舐め始めた。 フェラされるの初めてやったけど、舌のぬるぬるした感触とかザラザラした変なカンジが気持ちええ。 男にフェラされて感じとるとか、もう俺完璧ホモやんな。 「あ、ちょっと勃ってきた」 ちゅーか白石エロすぎ。 精液で顔どろどろやし、上目遣いで俺の方みて反応確認しとるのとか、エロいしかわええし、やばい勃つ。 「なぁー、どこが好きなん?裏スジ?」 「…っ、ちゃう…」 「あれ、勃ってきたし。ここが好きなんや」 俺の弱いとこを知った途端、裏スジばっか集中して舐められて背筋がぞくぞくした。 たまに不意打ちで根元から先端へと舐めるもんだから、舌の動きに合わせて射精しそうになる。 もう気持ちええの通り越して感覚が麻痺してきた。 「っ、あかん、また出る!」 「ん、ええで。口ん中出してや」 「――ッ」 一瞬、どくん、て波打って、精液がまた出た。 白石は苦そうな顔をしながらそれをゆっくり飲んでいく。 吐き出さんのは、やっぱそれが健康にええことやと思っとるからやろか。 ああ、あないな嘘に騙されてこんな苦いもん飲んで、ほんまアホや。 「大丈夫か…?」 「けほっ、…ん、もう飲んだから大丈夫…」 「ごめんな…」 近くにあったティッシュ箱を引き寄せて、顔についとった精液を拭ったった。 「どや?お肌つるつるになったん?」 「んー、微妙…」 白石は頬を触りながら言うた。 精液拭いていつもどおり綺麗な顔になっとるけど、今まで白石の顔に俺の精液がついとったなんて想像したらまた勃ちそうになってまう。 そんな俺は白石に、 「何回かしたらつるつるになるんちゃう?」 とか言ってみたり。 「そうかもな」て笑顔で頷く白石を見たら、白石を騙している罪悪感なんかどっかいってまった。 もっと白石にぶっかけたいっちゅー思いのが強なっとる。 「また頼むわ」 「おぅ」 ああ、やばい。 俺、白石にハマってしもたかも。 ―――――― 2011.1.1 この白石は確信犯ではありません^^ 天然アホっ子なのです。 頭の弱い白石って可愛いよね…! 戻 表紙 |